企業や商品のイメージを構築する「ブランディングデザイン」とは?
2024.06.08デザイン企業がチラシやパンフレットといった印刷物を配布する目的には、収益とブランディングの向上が目的に挙げられます。
ブランディングとは企業や商品・サービスに対する特定のイメージを持ってもらうことであり、販売戦略のひとつです。
では、読者に特定のイメージを持ってもらうためには、どのようなデザインを構築すれば良いのでしょうか。
本記事では、企業や商品のイメージを構築する「ブランディングデザイン」について解説します。
「ブランディングデザイン」とは?
ブランディングデザインとは、企業や商品・サービスなどのブランドイメージを構築するためのデザインです。
人は多くの情報を視覚から得るため、ターゲットが興味をそそるようなデザインを構築する必要があります。
印刷物やパッケージなどに印刷されるロゴや文言、配色などがブランドイメージを構築する要素に含まれます。
そのため、同じ商品でも戦略が異なると、ブランディングデザインも変更する必要があるのです。
ブランディングデザインの目標
こちらでは、ブランディングデザインの目標をご紹介します。
ブランドイメージを統一する
先述の通り、ブランディングとはユーザーに対して企業や商品・サービスに特定のイメージを持ってもらうことが目的です。
ブランディングデザインは、ブランディングを確立させるためのデザインになります。
そのため、ブランディングデザインはユーザーや読者に対して、自社が考えるイメージを持ってもらうことが目的だといえます。
企業文化や価値観などに対して一貫性を持たせることにより、ブランディングを確立できるでしょう。
他社・ほかブランドとの差別化を図る
ブランディングを確立することによって、他社やほかのブランドとの差別化を図れるメリットがあります。
ブランディングを確立するためにはユーザーの心に鮮明な印象を残し、自社ブランドの強みをアピールしなければなりません。
差別化要因には商品の機能や価格などが含まれていますが、商品やパッケージのデザインも重要な要素です。
差別化が成功することによって、市場内でのポジションを確立することができ、競争を勝ち抜きやすくなります。
認知度向上
ブランディングの目的は多くのユーザーに企業や商品・サービスに特定のイメージを持ってもらうことです。
マーケティングの観点では、より多くの方にイメージを持ってもらうことが目的になります。
ブランディングデザインを施して多くのユーザーに知ってもらうことによって、特定のイメージで認知度を向上させられます。
認知度の向上はユーザーの興味関心を引き立てるために重要であり、そのためにブランディングが戦略として用いられるのです。
ブランドイメージの見える化
プレゼンや説明などで「この商品を使うことで、○○の成果を得られるんです!」と聞いても、いまひとつパッとしないという方はいらっしゃるものです。
人は情報の8割を視覚から、1割を聴覚から得ているといわれています。
「百聞は一見にしかず」という言葉のように、ブランディングデザインはブランドのイメージを見える化することができます。
見えなかったものを見えるようにデザインを作成することで、多くのユーザーの視覚に訴求できる点はメリットといえるでしょう。
ブランディングデザインで注力するもの
下記にて、ブランディングデザインで特に注力するべき要素について解説します。
ブランドロゴ
ロゴのなかには企業ロゴやブランドロゴなどさまざまなものが含まれており、さまざまな創意工夫が詰め込まれている要素です。
後述するチラシやフライヤー、パンフレットなどにも掲載されることが多く、ブランディングにも大きく貢献します。
ロゴはブランディングや企業や商品・サービスのアイデンティティを確立する要素のひとつであり、どの企業も重要視しています。
そのため、新商品や新サービスを開発する際には、デザイナーと連携をしてユーザーに認知してもらえるロゴを制作しましょう。
チラシ・フライヤー
チラシやフライヤーは多数の方に配布して、自社や商品・サービスを認知してもらうことを目的とした印刷物です。
類似する商品でも、チラシやフライヤーによってさまざまなデザインが施されており、それぞれでブランディングが異なります。
たとえば自動車の場合、家族で楽しくドライブをしている様子や、スピード感があふれるようなデザインを施しているものです。
チラシやフライヤーは多くの方が目にする印刷物であることから、ブランディングの際に用いられる販促ツールだといえます。
パンフレット
パンフレットは商品やサービスの情報が記載されている、興味を持ってもらったうえで利用してもらうことが目的の印刷物です。
興味を持ってもらうためには視認性の高さだけではなく、買ってみたい・利用してみたいと思ってもらう工夫が必要になります。
ブランディングデザインを採用することによって、「○○を使うとこんな風に変わります」といったイメージを持ってもらえます。
手に取った方の興味をひき、購入や利用に至ってもらえるようなデザインで作成しましょう。
パッケージ・梱包
現代ではさまざまな企業が多くの商品やサービスを販売しており、店舗では多くの商品であふれかえっています。
多くの商品が陳列されている店舗でほかの商品と差別化を図るためには、ブランディングデザインを落とし込むことが重要です。
パッケージや梱包は目立てば良いわけではなく、使うことでどのような状態になるのか、どう変化するのかを知ってもらいましょう。
店舗訪問者が真っ先に目にするパッケージや梱包にも、ブランディングや差別化を図れるデザインが求められるのです。
ブランディングデザインを考える際のポイント
ブランディングデザインを考える際には、下記のポイントを押さえておきましょう。
自社が持たれているイメージを把握する
ブランディングデザインを考える際は、自社が持ってほしいイメージと現状のイメージをしっかりと把握することが重要です。
たとえば、これまで安売り路線だった企業が、急に高級な商品を販売すると、多くのユーザーは混乱してしまいます。
このように、企業とユーザーの間には少なからずギャップが存在しており、ブランディングではギャップを理解することが重要です。
生じているギャップを埋めるためにはどうすれば良いのか、ほかの商品と差別化を図るためには何をすれば良いのかを考えましょう。
ブランドコンセプトを設定する
ブランドコンセプトとは、企業が目指す方向性や価値観などを示すもので、ブランドイメージを形成する際の基盤となる考えです。
こちらのブランドコンセプトを設定することで、今後同一のプロダクトについて一貫性があるデザインを制作することができます。
流行に左右されず、想像しているブランドイメージと離れてしまわないように注意が必要です。
ブランディングデザインを制作する前に、ブランドコンセプトを設定・確立しておきましょう。
おわりに
本記事では、ブランディングデザインとはどのようなものなのかについて解説しました。
ブランディングデザインとは、企業や商品・サービスなどのブランドイメージを構築するためのデザインです。
ブランドイメージの統一や差別化、認知度向上、ブランドイメージの見える化といったものが目標になります。
対象となるものはブランドロゴをはじめとしてチラシ・フライヤー、パンフレット、パッケージや梱包です。
ブランディングデザインを考える際は、自社が持たれているイメージを把握し、ブランドコンセプトを設定しましょう。
多くの方に認知してもらい、ブランディングを確立するためにブランディングデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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