印刷したチラシが余ってしまう原因や対処法、有効活用方法をご紹介
2022.12.11チラシ印刷チラシはDMやポスティングの際に使用する、販促物のひとつです。
多くの人に企業や店舗、サービスを知ってもらいたいと考えて多くの枚数を印刷した場合、チラシが余ってしまうこともあると思います。
本記事では、印刷したチラシが余ってしまう原因や対処法、有効活用方法などをご紹介します。
チラシの配布方法
チラシの配布方法には、下記のようにさまざまな種類があります。
新聞の折り込みチラシ
新聞を購読している方に対して有効な方法で、新聞のなかにチラシを折り込んで読者に見てもらうことができます。
新聞を購読する傾向にあるシニア層や主婦層に有効な配布方法で、エリア指定に強みがあります。
また、業者によっては毎週〇曜日に配布、といった条件を設定することもできるため、読者に「あのお店は〇曜日がお得」といった認知を持ってもらうことができます。
一方、新聞を購読しない方に対しては訴求することができないだけではなく、新聞の購読者数は年々減少傾向にある点には注意が必要です。
ポスティング
印刷したチラシを一戸建てやマンションといった家庭のポストに投函する方法です。
配布エリアや建物、配布するタイミングなどを指定することができるため、柔軟な対応が可能な配布方法であると言えます。
また、ポスティングで有効とされているターゲットはファミリー層や単身者など、幅広い方が対象です。
しかし、家庭によっては投函が禁止されていたり、手作業で配布を行うため、1日の配布量に限界があったりといった点には注意が必要です。
街頭での手渡し
駅前や歩道といった、人通りが多い場所で通行人に対してチラシを直接手渡しする方法です。
人から人へチラシを渡すため、配布者がターゲットを自由に選択することができます。
しかし、街頭で手渡しによるチラシの配布を行うためには、下記の許可が必要です。
施設内での配布
駅構内や商店街といった施設でチラシを配布する際は、その施設に対して配布しても良いかという許可承諾を得る必要があります。
公道などでの配布
人通りが多い道路でチラシを配布する際、そのエリアを管轄する警察署に許可を得る必要があります。
これらの許可を得ずに無断でチラシを配布した際、警察の介入によって中止となったり、道路交通法の違反による刑罰が課せられたりすることがあります。
タウンプラス
タウンプラスは郵便局が実施しているDM配送サービスで、指定した地域の配達可能なすべての箇所にチラシを届けることができます。
ポスティングは効率が悪いエリアや、ポスティングができないマンションなどにチラシを配布する際に有効な手段です。
また、ポスティングは郵便局員が行い、住所や宛名の記載が不要なため、自社の負担となる作業量や時間を軽減することができます。
一方、自社でチラシのポスティングを行うよりも配布コストが高く、配布日の指定ができない点には注意が必要です。
電子チラシ
近年、技術の発展によりスマートフォンやタブレットといった端末の利用率が上がり、多くの方がこれらの端末から情報を入手しています。
そのようなユーザーを対象とした電子チラシは、印刷が不要でさまざまな年齢層・性別をターゲットにすることができるといったメリットがあります。
また、紙のチラシでは測りにくかった閲覧数や、購入に至ったユーザーの情報を得ることができるため、今後のプロモーションに活かすこともできます。
一方、スマートフォンやタブレットを利用していないユーザーに訴求ができない、画面上と実物で色や質感が異なることがある点には注意が必要です。
印刷したチラシが余ってしまう原因と対処法
下記、印刷したチラシが余ってしまう原因と、その対処法です。
見込んでいた配布数と実際の配布数に差があった
ポスティングを行う際、チラシの発行部数は対象となるエリアの世帯数や家庭の数に合わせて配ることがあります。
しかし、家庭によっては「チラシお断り」といった、ポスティングを受け付けないことがあります。
その結果、想定していた配布数よりも少なくなってしまい、チラシが余ってしまう原因となります。
見込み数と実際の数のギャップを減らすためには、過去の配布実績などを参考にして、発行部数を調整しましょう。
ポスティングする人手が集まらなかった
ポスティングは指定された期間内に、できるだけ多くの家庭に配布する必要があります。
そのため、ポスティングを行う人が多いほど短時間で多くの家庭にチラシを届けることができることから、販促物としての効果が高まります。
しかし、人員の募集を行っても希望数が集まらなかった場合、人手が少なくなることでポスティングに時間がかかってしまいます。
特に、期限が設けられているサービスやキャンペーン、クーポンが記載されたチラシは、早いうちに配布することで高い成果を得られるため、記載されている期限ぎりぎりに配布しても成果は得られにくいものです。
ポスティングを行う人員を確保するためには、早めに行動しておくことが重要です。
ポスティングを行う直前で人員の募集を行っても予定が入っていることが多いため、少し余裕を持ったスケジュールで募集しましょう。
配布禁止の場所がある
チラシを配布するには、ポスティングだけではなく街頭で直接手渡しするといった方法もあります。
しかし、先述の通り街頭でチラシを配布するためには、施設や警察署などで配布する旨の許可証が必要です。
そのため、許可を得られなかった場合は配布ができなくなるため、チラシが余ってしまいます。
配布禁止の場所を把握し、希望エリアで通行人などにチラシを配布するためには事前に対象となる施設や警察署に確認しておくことをおすすめします。
ペルソナ設定について記載
チラシが余らないように配布するためには、年齢や性別といったターゲット設定を行う必要があります。
具体的なターゲット像を表した「ペルソナ」を設定することで、配布者もイメージがしやすくなるため、余分なチラシを印刷しなくても済むだけではなく、成果につながりやすい方にチラシを見てもらうことができます。
下記、ペルソナを設定する際に必要な項目と設定例を記載いたします。
ペルソナ設定時に必要な項目
年齢
年齢は趣味嗜好や役職、立場などが大きく異なる要素のひとつです。
たとえば、40代の方は社会の中核となる立場の方が多く、20代は大学生や新社会人が多い傾向にあります。
年齢を決める際、生年月日や学生の場合は学年まで決めましょう。
性別
性別も年齢と同様に、人によって大きく異なるポイントです。
たとえば、男女両方を対象にしたアイテムを販売し、同じチラシを配布しても男性は受け取らず、女性は受け取ることがあったりします。
居住地
地域密着型の店舗やサービスを展開している方だけではなく、チラシを配布したりポスティングを行ったりする際、居住地は重要な要素です。
居住地を決定すると最寄り駅や都心部など、配布エリアを拡大したり、配布実績を参考にエリアを縮小したりすることができます。
学歴・職業
学歴や職業は、先述した年齢と組み合わせることで、詳細なペルソナを設定することができます。
たとえば、21歳の学生をターゲットにした場合は就職活動に関する不安がある、40歳のサラリーマンの場合は老後の資金を気にしているなどといったことを考えている可能性があると推測することができます。
役職・肩書き
年齢や職歴が同じでも役職に差があったり、学年が違う学生などがいらっしゃったりするため、ペルソナ設定を行う際は役職や肩書きまで決めておきましょう。
こちらを決めておくことで、おおよその所得も把握することができるため、サービスや商品を購入する能力があるのかを判断することができるようになります。
配偶者・子どもの有無
単身者なのか、配偶者や子どもの有無によって生活スタイルや活動エリアなどが異なるため、ペルソナ設定の際には必ず決めておきましょう。
たとえば、子どもがいる方よりも単身者の方が趣味にかけられる金額が多い傾向にある、といったことが挙げられます。
趣味・性格
趣味や性格はその年齢層の方が多いものを選びましょう。
先述した項目と趣味・性格がかけ離れすぎているとターゲットが少なくなるため、配布するチラシの枚数も非常に少なくなり、思ったような成果が得られなくなります。
ペルソナ設定の例
こちらでは、先述したペルソナ設定の項目を利用した例をご紹介します。
例1:主婦
- 年齢 :女性
- 性別 :40代
- 居住地 :京都府京都市の賃貸マンション
- 学歴・職業 :大学卒業の専業主婦
- 役職・肩書き :主婦
- 配偶者・子どもの有無 :夫と中学校の娘が一人
- 趣味・性格 :これまでは家庭を第一に生活していたが、中学生の娘の受験が終わったことから新たな趣味を見つけようと考えている。
これからは自分のために使える時間とお金がある程度あるため、現在興味があるのは旅行と美容である。
そのため、空いた時間にスマートフォンでさまざまな情報を収集している。
例2:経営者
- 年齢 :男性
- 性別 :30代
- 居住地 :東京都港区
- 学歴・職業 :大学院卒業
- 役職・肩書き :代表取締役
- 配偶者・子どもの有無 :妻と5歳の息子
- 趣味・性格 :新卒では一部上場企業に入社。
しかし、これまでのキャリアを捨ててヘッドハンティングに関する企業を立ち上げた。
日々の情報は新聞とスマートフォンを使用して収集しており、さまざまな知識を日々得ている。
現在の課題は業務効率の改善で、複数の企業と取引を行い、情報の管理を最適化するためにマーケティングオートメーションの導入を検討している。
チラシが余ってしまった場合の有効活用
上記を実施することでチラシのロスを減らすことができますが、それでもわずかに余ってしまいます。
そのような場合は、下記を実践して今後のチラシ作成のために有効活用しましょう。
- 効果があったデザインの確認
- 配布エリアの再検討
- 配布ターゲットの見直し
- 配布方法を増やす
- 店頭に貼り付ける
おわりに
本記事では、印刷したチラシが余ってしまう原因や対処法、有効活用方法などについてご紹介しました。
チラシが余る原因には見込みの配布数と実際の配布数に差があった、ポスティングする人手が集まらなかった、配布禁止の場所があるといったことが挙げられます。
ペルソナ設定や事前の許可など、チラシ配布を行う前の準備も重要です。
多くの方を集客できるよう、有効な手段で配布してチラシを見てもらいましょう。
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