チラシ印刷を依頼する際に記載する、仕様書の項目についてご説明
2022.03.31|⟳ 2025.10.22|チラシ印刷印刷業者に印刷を依頼する際には、自分がイメージしたものが仕上がるのか不安に思う方もいると思います。
イメージ通りの印刷物を印刷してもらうためには、「仕様書」を作成する必要があります。
本記事では、チラシ印刷を依頼する際に記載する、仕様書についてご説明します。
印刷業界で言うところの仕様書とは
印刷業界で言うところの仕様書とは、お客様と印刷会社間で齟齬が生まれることを防ぐために作成する書類です。
自分がイメージしたチラシを印刷してもらうために、どのような仕上がりにしてほしいか、納品形式はどうすればいいのかといったことを、抜けモレなく仕様書に記載しなければなりません。
印刷会社に伝わりやすい仕様書を作成するためには、イメージや画像を使用することをおすすめします。
イメージや画像は文章よりも印刷会社に伝わりやすいことから、認識の齟齬を防ぐために積極的に使用すると良いでしょう。
また、現物を用いて依頼をする場合でも、「現物参照」というように説明を簡素化せずに詳細を記載することで、イメージ通りのチラシに仕上げてもらうことができます。
たとえば「画像のサイズは〇cm×〇cm」「文字のフォントは〇〇で統一」といった、細かいポイントなどが挙げられます。
以前に使用した仕様書やテンプレートがあった場合、それらを参考にするのも印刷会社に伝わりやすい仕様書を作成するためのコツのひとつです。
印刷の仕様に重要な項目

印刷見積もりでは、仕様の違いが価格や納期に直結します。
用紙や加工、色数などの要素を理解しておくことで、無駄のない発注が可能になります。
以下にて、印刷を依頼する際に提出する仕様書に必要な項目をご紹介します。
用紙の種類
用紙の種類は、印刷物の完成度を左右する重要な要素です。
一般的にコート紙は光沢があり、写真やカラー印刷に適しており、マットコート紙は落ち着いた質感で、文字が多いデザインに向いています。
また、上質紙や再生紙など環境配慮型の選択肢も増えています。
用途や仕上がりイメージに合わせて最適な用紙を選びましょう。
印刷サイズ
印刷サイズは、レイアウトやコストに影響するほか、読者の読みやすさにも直結する重要な要素です。
A4・B5といった規格サイズを選ぶと、紙の無駄が少なくコスト効率が高まります。
一方、一般的には使われていなかったり、特殊な加工を施したりすると、コストが上がってしまいます。
加工方法
加工は印刷物の完成度を高め、訴求力を向上させる役割を担います。
代表的な加工には、PP加工(表面保護)や箔押し、ミシン目、折り加工などがあります。
たとえば光沢PPは高級感を演出でき、マットPPは上品な印象を与えます。
ただし、加工を増やしすぎると納期や費用が増すため、目的に合わせた選択が重要です。
必要部数

一般的に部数が多いほど1冊あたりの単価は下がりますが、在庫リスクも考慮して発注することが重要です。
多すぎず少なすぎない量を、過去の実績や必要数量を予想することで、最適な部数を決めましょう。
色数
印刷の色数は、仕上がりの鮮やかさと価格を左右します。
発色が良ければ高品質というわけではなく、良く見せたい・ありのままを伝えたいなどの目的によって、発色を調整する必要があります。
フルカラー(4色)は写真やグラフィックに適し、1色印刷はコストを抑えたい場合に有効です。
データ入稿の形式
入稿データの形式によっては、印刷品質が変わる場合があります。
一般的にはPDF入稿が推奨され、フォント埋め込みや塗り足し設定を正確に行うことが重要です。
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仕様書の項目一覧
こちらでは、仕様書に記載する項目をご紹介します。
仕様書作成日
仕様書を作成した日を記載します。
作成者や印刷業者がいつ、どのような依頼があったかを振り返るために使用します。
記載日は年・月・日を明記し、年度については西暦や和暦で記載します。
件名
件名を記載することにより、「〇〇に係る冊子印刷要項」というように、何に関する印刷物の印刷を依頼したかを理解しやすくなります。
また、過去の仕様書を振り返ることで、2回目以降のお客様の依頼を対応する際に前回のものを参考にできたり、印刷会社の場合は過去の実績をもとに改善点や注意点などの提案を行ったりすることができます。
品名
ポスターやチラシ、冊子といった、印刷をしてもらう印刷物を記載します。
規格
印刷物のサイズや重量、製版方法、使用材料などを記載します。
作成数
作成数は部数単位で記載します。
印刷会社は仕様書に記載された作成数のみを作成するため、余分に必要な場合は少し多めに印刷を依頼しましょう。
校正要件
印刷会社との話し合いの上決定した構成要件を記載します。
校正要件には、通常の校正だけではなくカンプ校正などが含まれています。
こちらの項目を記載しないと、お客様が何度も校正を依頼したり、印刷会社は校正を受け付けなかったりするため、必ず記載しましょう。
納期
印刷物が依頼主や配布先に届く納期です。
印刷部数が多い場合は〇月〇日に〇部、△月△日に△部というように、分けて記載します。
納品方法
依頼主に納品する際、指定枚数ごとに束ねるのか、バラバラのまま納品するのかといった、どのような形式で納品をすればいいのかを指示する内容です。
備考
「〇部ごとに色紙を挿入すること」「発送前に連絡をすること」のように、これまでご説明した項目以外の特記事項を記載します。
おわりに
本記事では、印刷見積もりや仕様書作成の基本、そしてネット印刷の利便性について解説しました。
印刷物は、用紙・加工・色数などの仕様次第で仕上がりとコストが大きく変わります。
正確な仕様書を作成し、見積もり内容を理解することで、理想の印刷を実現できます。
ネット印刷を活用すれば、手軽さと品質を両立した発注が可能です。
効率的な印刷を発注する際は、本記事でご紹介した内容を踏襲して頂けると幸いです。
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