パンフレットの印刷までのスケジュールや注意点、確認事項を解説

2023.02.05パンフレット印刷

パンフレット印刷のスケジュール

これからパンフレットを印刷しようと考えている方や、初めてパンフレットを印刷される方は、何をどのように進めれば良いかが分からない方もいらっしゃると思います。

パンフレットはさまざまな工程を経て、お客様の手元にわたります。

本記事では、パンフレットの印刷までのスケジュールを、各作業での注意点や確認事項とあわせて解説します。

 

手順1:打ち合わせ

どのようなパンフレットを作成するのかを、社内で打ち合わせます。

印刷業者に依頼する際、こちらの打ち合わせから参加してもらうことがあります。

下記、パンフレットに関する打ち合わせで決定しておいた方が良い内容です。

 

完成イメージ

作成するパンフレットをどのようなデザインにするのか、完成イメージを決めておきましょう。

完成イメージを検討する際、インターネットの検索結果で表示されたものや、競合他社が印刷したパンフレットを参考にするとイメージしやすくなります。

 

ターゲット

性別や年齢、趣味嗜好といった、パンフレットを見て問い合わせや商品購入につなげたいユーザー像を明確にすることは、パンフレット作成において重要な要素です。

ターゲットが不明確な場合、後述する伝えたい内容や記載情報がまとまらないため、集客につながらなくなります。

 

伝えたい内容

パンフレットによって、商品紹介や会社案内などお客様に伝えたい内容が異なります。

そのため、何をどのように伝えるのか、何を強調したいのかといったことは打ち合わせの段階で決めておきましょう。

 

記載情報

パンフレット内に記載する情報を指します。

たとえば、商品紹介の場合は用途やサイズ、重量、素材といった情報が挙げられます。

また、会社案内の場合は会社名や所在地、社歴、業績などが記載情報として取り上げられるでしょう。

 

手順2:ラフ案作成

 

ラフ案作成

ラフ案は大まかな部分のみを記載し、完成イメージを関係者に共有することを目的として作成します。

先述の打ち合わせで決まった内容をまとめ、何をどこに配置するのかといったことを決めていきます。

ラフ案を作成する際、ヒトの視線の動き方である下記の「Z型」「F型」「N型」にも注意しましょう。

 

Z

ヒトの視線は左上→右上→左下→右下の順に移動する性質を利用したZ型は、重要情報を配置するためによく取り入れられています。

最初に左上が見られることから、最も伝えたいことを左上に記載すると、お客様に情報が伝わりやすくなるでしょう。

 

F

F型は左上→右上→左下→右下→左下…の順に動く視線を指します。

インターネット上のホームページや、箇条書きの文章などを目視する際に視線はF型に移動するようにデザインされている傾向にあります。

 

N

N型はヒトの視線が右上→右下→左上→左下→左上…と動くことを指します。

一般的に、縦書きで右開きの冊子がN型に視線が動きます。

 

手順3:デザイン作成

ラフ案作成後、デザインの方向性が固まってから本格的にデザインを作成します。

なお、表紙や最も伝えたい情報については複数パターン用意するデザイナーもいらっしゃいます。

デザイン作成を業者に依頼している場合、修正回数によっては追加料金が発生することがあるため事前に追加料金のルールを確認しておくことも大切です。

パンフレットには、下記のようなデザインがあります。

 

二つ折り

一般的にはA3サイズの用紙を2つに折り、A4サイズに仕上げるパンフレットを指します。

ページ構成は表紙、見開き2ページ、背面2ページの計4ページであり、一般的にこちらの形式はリーフレットと呼ばれます。

 

中綴じ

中綴じとは印刷した用紙を重ねて2つに折り、真ん中を針金などで留めるタイプの綴じ方です。

ページ数は必ず4の倍数になるように設定が必要ですが、左右のページを目いっぱいに広げることができたり、比較的丈夫なパンフレットを作成することができたりといったメリットがあります。

 

手順4:印刷前の最終確認

印刷前の最終確認

デザイナーやライターが作成したデザインの最終確認を行います。

1人では気付かないことがあるため、記載情報や誤字・脱字などの確認作業は複数名で行います。

また、記載している内容についても、人権侵害や著作権、肖像権などに抵触していないかについても確認しておきましょう。

これらに抵触している場合、印刷物の自主回収や訴訟に発展するなど、企業の利益を損ねる可能性があります。

 

手順5:印刷業者の選定

パンフレットの印刷をネット印刷業者に依頼する場合、下記のポイントを確認しましょう。

 

印刷の可否

自社で作成したパンフレットは、依頼した印刷業者で印刷が可能なのかを確認しましょう。

印刷業者によっては対応していないファイル形式の場合もあるだけではなく、デザインを出力する紙質などもあるため、自社が希望する形式でパンフレットが作成できるかは依頼前に確認しておくべき事項です。

 

価格

印刷業者を選定する際、価格は重要な検討事項のひとつです。

印刷を依頼する方は、高品質なものを低価格で納品してもらうことを望まれていることでしょう。

印刷コストを下げるために、さまざまな業者に見積もりを取りましょう。

 

納期

業者によって繁忙期や得意な印刷物のジャンルが異なり、それに伴い納期も異なります。

また、追加費用を支払うことで納期を短縮してくれる業者もあるようです。

このように、短納期を希望した場合、多くのコストが発生してしまうことがあるため、余裕を持った納期を選びましょう。

 

手順6:見積もりをもらう

見積もりをもらう

印刷業者を決定したあとは、業者から見積書をもらいましょう。

見積書には、下記のような内容が記載されます。

  • 発行元名
  • クライアント名
  • 商品名、仕様
  • 部数
  • 出荷日
  • 金額(税込み、税抜き)
  • 消費税
  • 注意事項
  • その他、オプションに関する情報など

印刷業者に確認した内容と相違がないかを、念のため複数人で確認しておくと良いでしょう。

 

手順7:印刷業者に依頼

業者から受け取った見積書を確認し、問題ないようでしたら印刷業者に印刷を依頼しましょう。

依頼する時期によっては納期が前後することがありますが、納期については見積書にも要項が記載されていることがあるため、希望納期がある場合、その日までに依頼する必要があります。

 

手順8:初稿案の最終確認

初稿案の最終確認

印刷を依頼し、初稿案を確認します。

最終確認の際は、希望通りの形式で印刷されているか、レイアウトのずれ、インクのにじみなどを見ておき、不備があれば印刷業者に連絡します。

問題ないようでしたら、指定部数の完成品を印刷してもらいましょう。

 

手順9:納品

指定部数印刷されたパンフレットが自社に納品されます。

1冊ずつすべてを確認する必要はありませんが、数部確認しておくと良いでしょう。

もしも誤字や脱字が見受けられた場合、再度印刷するとコストが上乗せされるため、修正内容が記載されたシールを上から貼り付けるなど、最小限のコストで修正することができます。

上記の作業を行い、印刷したチラシが手元に届くまでには1ヶ月程度かかることがあります。

また、納期については印刷業者によって前後することがあり、お客様に納品する直前に修正が見つかる可能性もあるため、前もって早めに行動しておくことをおすすめします。

 

おわりに

本記事では、パンフレット印刷の流れについて解説しました。

パンフレット印刷は、下記の流れで進行します。

  1. 打ち合わせ
  2. ラフ案作成
  3. デザイン作成
  4. 印刷前の最終確認
  5. 印刷業者の選定
  6. 見積もりをもらう
  7. 印刷業者に依頼
  8. 初稿案の最終確認
  9. 納品

印刷は業者や繁忙期などによって左右する可能性があるため、早めに行動することが重要です。

 

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タグ : スケジュール パンフレット 印刷
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