冊子に使用する「ノンブル」の正しい付け方や印刷時の注意点をご紹介
2022.02.23冊子印刷冊子印刷の際には、レイアウトやページ数などにも気をつけなければいけません。
ページ数は表紙から数えるのでしょうか、それとも本文が記載されたページから数えるのでしょうか。
本記事では、冊子に使用する「ノンブル」の正しい付け方や印刷時の注意点をご紹介します。
ノンブルとは?
ノンブルとは、ページ数と同じ意味合いで使われる、各ページに記載される番号です。
語源はフランス語の「nombre」で、英語では「number」にあたる言葉です。
いずれも「数字」を表す言葉であるため、ノンブルもページ数も同じ言葉として使われます。
冊子の場合、「○○ページを開けてください」「○○ページの内容を説明します」といったように、ページ数を指定して話をすることがあります。
ノンブルがないとページを指定することができないので、読み手に指示を出すことができません。
制作時においても、ノンブルが正しいページ数を表しているか、ページ数の違いや作成ページ数を確認するために必要です。
ノンブルは何ページ以上の印刷物につけるべき、といった決まりはありませんが、「ページ数が多いかな」と思われましたらノンブルをつけましょう。
ノンブルのつけ方
ユーザーに理解してもらうだけではなく、印刷前の確認時に必要なノンブルは、どのようにつければいいのでしょうか。
ひとつ目は、表紙や裏表紙を除いて番号をつける方法です。
小説や取り扱い説明書などにも使用されるつけ方で、本文から数えて何ページ目なのかを見た人に認識してもらうことができます。
ほかには、本の扉を除いたり、扉と目次を除いたりする場合もあります。
社内外に提出する提案書の場合は、表紙や裏表紙を含めてノンブルを付けることもあります。
ノンブルを付ける際の注意点は、ノンブルの文字サイズや位置、フォント、色の4点です。
前提として、ノンブルは「印刷物を読んだ方に対して、現在のページ数を示すもの」である、いわば脇役のポジションです。
本文より目立ってはいけないので、一般的にノンブルの文字サイズは本文の文字サイズよりも小さいもの、大きくても本文と同じサイズに設定しましょう。
設置する位置については右側のページなら右下、左側のページなら左下が一般的です。
本文に寄りすぎると視認性が下がるので、本文が記載された範囲とノンブルを付ける位置はある程度の余白を設けましょう。
ノンブルに使用するフォントは本文と同じものか、視認がしやすいセリフ体や明朝体などがおすすめです。
色は視認が可能で、かつ目立ちにくいような淡い色を選びましょう。
ノンブルを付けない場合
結論、ノンブルを付ける・付けないについてはデザインをする方や監修する方の判断によります。
判断基準は、「この資料を見ている方は、ページがわかるようにする必要があるのか?」です。
たとえばページ数が少ない冊子の場合、ノンブルがなくても「○○枚目の資料をご覧ください」といったように、資料の枚数で指定することができます。
少しでもページ数が多いと感じましたら、ノンブルを設置しましょう。
おわりに
本記事では、冊子に使用する「ノンブル」の正しい付け方や印刷時の注意点をご紹介しました。
ノンブルはページ番号と同じ意味で使われる言葉で、ページ下部に付けられます。
付ける目的は冊子を読んだ方やデザイン中に「現在、何ページ目なのか」を理解するためです。
ノンブルを付ける際は、本文より目立たないように文字を小さくし、フォントを統一、視認ができる淡い色を使用することをおすすめします。
読まれた方に正しく理解してもらうためにも、ノンブルは付けておきましょう。
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