チラシ印刷に使用される「コート紙」とはどんな紙?用途・特徴は?
2021.11.14チラシ印刷チラシには「コート紙」という紙の種類が用いられていることが多いです。
よく耳にする紙の種類ではあるものの、どういった特徴をもっているのかあまりよく知らない…という方も少なくないでしょう。
今回はチラシ印刷に使用される「コート紙」とはどんな紙なのか、またコート紙の特徴やその用途についてもあわせてご紹介していきます。
チラシ印刷に使用される「コート紙」とは?
「コート紙」とはさまざまな用紙の種類がある中でも、一番ポピュラーで使用用途が幅広い用紙の種類になります。
一般的なチラシや広告、フライヤーなどの印刷物によく用いられており、ツルツルとした光沢感のある表面をしているのが特徴的です。
印刷発色が良いため、写真や画像を載せる際には色が美しく映えるでしょう。
コート剤・クレーといったものを用いて、原紙である上質紙や中質紙の紙表面をコーティングすることで作られる用紙になります。
さまざまな印刷物に用いられている、オーソドックスな用紙の種類です。
コート紙の特徴
コート紙の特徴を下記にいくつか挙げてみました。
・光沢感があり、印刷物の見た目が良い
・乾燥するのも早いため、印刷工程も短め
・紙表面がツルツルと滑らかであるため、写真・イラストなどの色味が綺麗
・比較的低価格での印刷が可能であり、部数・ページ数が多い印刷物に適している
・厚みを使い分ければ、表紙・本文ページどちらにも使うことができる
チラシ以外にもある!コート紙の用途
コート紙は色の再現度が高い用紙であるため、カラーで写真・イラストなどを印刷する際にはおすすめです。
一般的なコピー用紙で用いられている上質紙にカラー印刷を行った場合、色が沈み、暗くなってしまうのですが、コート紙は表面をコーティング剤で覆っているため「色が沈む」ということはありません。
そんなコート紙が使われている印刷物として代表的なのは、チラシ以外にフライヤー、パンフレット、冊子本文・冊子表紙といったものが挙げられます。
コート紙は紙の厚さによって使い分ける
コート紙は紙の厚さによって使い分けることが大切です。
以下に、よく使用されている4つの厚みのコート紙を取り上げてご紹介していきます。
各種類に用いられている「kg」は、紙1,000枚分の重さを表しています。
コート紙73kg
70㎏はレシート・新聞紙くらいの厚さになります。
こちらの厚さのものは、チラシの中でも薄めのチラシの印刷に適していると言えます。
コート紙90 kg
90㎏はコピー用紙の厚みとほぼ同じです。
しかし厚みは同じであってもコート紙は高密度で重みがあるため、コピー用紙よりも高級感
がでるうえ、裏写りもあまり気になりません。
少し厚めのチラシやフライヤーなどに適していると言えます。
コート紙110 kg
110㎏は厚めではありますが、紙がめくりにくいということもありません。
この厚みになると高級感・重厚感をもたせることができます。
商品カタログ・会社案内・作品集・写真集といった、少ししっかり目の製本を作る際に用いられることが多いです。
コート紙135 kg
製本の表紙にはより厚みのある135㎏が選ばれることが多いです。
ページ数がそれほど多くないものであれば、商品カタログ・写真集などの本文用紙として使われることもあります。
卒業アルバムなどであれば、本文用紙をこちらの135㎏にしても良いかもしれませんね。
おわりに
今回はチラシ印刷に使用される「コート紙」とはどんな紙なのか、またコート紙の特徴やその用途についてもあわせてご紹介しました。
光沢感のある紙表面をしているのが特徴的な「コート紙」。
チラシに限らず、広告・フライヤー・パンフレットなどの印刷物にも用いられていることが多いです。
厚みによってさまざまな用途に用いることができるため、希望にあわせて適した厚みを選ぶようにしてみてください。
最新記事 by いろぷりこらむ編集部 (全て見る)
- デザインにおけるレイアウト|同じ要素でも伝わり方に差が出る - 2024年10月12日
- 写真をレタッチしてワンランク上の印刷物を発行しよう - 2024年10月12日
- マーケティングにおけるデザインの重要性|必要性や役割について解説 - 2024年9月15日