チラシ印刷に使用される「マット紙」とはどんな紙?用途・特徴は?
2021.12.02チラシ印刷販売促進や認知拡大のためにチラシを作成される方もいらっしゃるかと思います。
チラシ作成において重要な要素のひとつに、チラシ内の情報を認識してもらうための視認性があります。
読者に対して視認性を上げるためには、どのような用紙を選ぶと良いのでしょうか?
本記事では、チラシ印刷に使用される「マット紙」とはどのような紙なのか、マット紙の利用用途や特徴などについてご説明します。
マット紙とは?
マット紙とは、表面につや消し加工が施されている印刷用紙のことを指します。
つや消し加工がされているため用紙の表面が光を反射しにくく、文字が読みやすいです。
印刷時の性質としては、インクが馴染みやすい性質をもちます。
そのため、色の再現性が高く、写真を美しく見せたい場合には最適な紙であるといえます。
マット紙とほかの紙との違い
こちらでは、マット紙と普通紙、光沢紙、コート紙との違いについてご説明します。
いずれも一長一短であるため、印刷物によって紙質を変える必要があります。
普通紙との違い
普通紙は表面を加工していないため紙の費用はマット紙よりも安い傾向にあります。
印刷時の発色や文字の視認性についてはマット紙の方が良いです。
そのため、コストを優先するなら普通紙、発色や文字の視認性を優先するならマット紙を使いましょう。
光沢紙との違い
光沢紙は表面にツヤ出し加工をしており、マット紙は表面のつや消し加工をしているため、それぞれ相反する存在であるといえます。
光沢紙・マット紙共に発色が良いですが、マット紙を使用した印刷は落ち着いた印象に仕上がります。
そのため、印刷物にツヤが欲しい場合は光沢紙、落ち着いた雰囲気を持たせたい場合はマット紙を使いましょう。
コート紙との違い
コート紙は表面に薬品を塗り、強い圧力をかけて仕上げられた紙で、光沢紙に近い存在であるといえます。
コート紙はマット紙よりも安い傾向にあり、大量の印刷に向いているといえますが発色や文字の視認性ではマット紙の方が良いです。
そのため、大量に印刷する場合はコート紙、少量かつ視認性を上げたい場合はマット紙を使いましょう。
マット紙の用途
マット紙は、下記の用途などで使われています。
いずれも、文字数の多い印刷物に使用されることが多いです。
チラシ
大量配布されるようなポスティングや新聞の折り込み、スーパーで受け取るチラシにもマット紙がよく使われます。
チラシに使われるコート紙は軽くて薄いもので、コストが抑えられているものが多いです。
カタログ
文字やイラスト・写真が多く使われるカタログにもマット紙が使用されていることがあります。
光沢紙が使用されることもありますが、光沢紙はコストが高いため、代わりとしてマット紙が使用される傾向にあります。
紙質的に光沢は無いため落ち着いた質感・見た目になり、上品な仕上がりとなります。
飲食店メニュー
カタログ同様、飲食店のメニューにも文字やイラスト・写真が多用されることがあるのでマット紙が使われます。
やぶれたりメニュー刷新したりする時でも、コストが高くないのですぐに替えを用意することができます。
マット紙を使用する際の注意点
さまざまなシーンで使用されるマット紙を使う際の注意点は何があるのでしょうか?
マット紙は熱に弱いため、レーザープリンターやインクジェットプリンターで使用した場合、熱に反応して気泡が発生してしまうことがあります。
紙表面に施されたマット加工の影響で、表面に付着したインクが乾きにくい点も注意が必要でしょう。
おわりに
本記事では、チラシ印刷に使用される「マット紙」とはどのような紙なのか、マット紙の利用用途や特徴などについてご説明しました。
マット紙以外にも違う質感の紙があるため、印刷物やかけられる費用などを考慮して最適な紙を選びましょう。
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