飲食店メニューをデザイン・印刷をする際に押さえておきたいポイント
2024.02.29印刷多くの飲食店では食べ物や飲み物などをオーダーするために、メニューを用意しているものです。
メニューには商品画像や価格、アレルギー物質の有無といったさまざまな情報が記載されています。
そのため、情報が分からない商品や、ただ見やすいだけのメニューでは期待しているようなオーダーを得ることができません。
本記事では、飲食店メニューをデザイン・印刷をする際に押さえておきたいポイントをご紹介します。
飲食店メニューの重要性
飲食店のメニューは来店したお客様が必ず目にする印刷物であり、お客様はメニューに記載されている情報をもとにオーダーします。
このお店はどのような商品を置いているのか、値段はいくらなのかなどの情報をメニューから取得するのです。
お客様は記載されている商品のなかから、自分が食べたい・飲みたいメニューを選んでオーダーします。
そのため、飲食店におけるメニューは収益を左右する重要な要素だといえるでしょう。
飲食店メニューの種類
飲食店のメニューには、下記のような種類があります。
1枚タイプ
1枚タイプのメニューには、表裏に商品の画像や価格などの情報が印刷されています。
メニューの数や表示する情報の大きさによって、紙のサイズを検討する必要があります。
両面・片面に関わらず1枚に情報を記載するため、制作費を抑えやすい点がメリットです。
一方、記載できる情報には限りがあるため、比較的メニュー数が少ない店舗に採用される傾向にあります。
折り畳みタイプ
折り畳みタイプのメニューには、二つ折りや三つ折り、四つ折りといった種類が含まれています。
これらはメニューの数や情報の大きさなどに左右される要素であり、多くのメニューを抱えている飲食店にも導入が可能です。
レイアウトの自由度が高く、一面に画像、もう一面に商品名や価格といった、自社独自のアレンジを加えることができます。
一方、長期間同じメニューを使用すると、折り曲げる部分が劣化するため、定期的に入れ替えが必要です。
冊子タイプ
冊子タイプの飲食店メニューは、ほとんどの場合表紙と裏表紙が本文よりも分厚い素材が採用されています。
表紙・裏表紙に布記事や金属、木材などを使用できるため、お店の雰囲気に合わせたものを製本することができます。
ファイル形式になっていることが多く、あとになってもメニューを追加しやすい点もメリットのひとつです。
ただし、ほかのメニューと比べて割高になる点には注意しましょう。
タブレット
近年ではテーブルごとにタブレットを設置し、そこからお客様がオーダーをするようなシステムの店舗が多くなりました。
店舗の観点ではホールスタッフの削減・業務効率の改善が実現できるほか、会計時のミスも軽減できるメリットがあります。
お客様の観点ではわざわざスタッフを呼ぶ必要がなく、現在の会計も確認できる点が便利だといえます。
しかし、導入時には端末やWi-Fiといった通信環境が必要になるため、初期費用が高くなりがちです。
モバイルシステム
モバイルシステムを利用した飲食店のメニューは、QRコードを読み込んでスマートフォンからオーダーを行うシステムです。
こちらも先述したタブレットと同様に、スタッフを呼ばずにオーダーができるといったメリットがあります。
タブレットとは異なり、テーブルにQRコードを設置するだけでオーダーを受けられるため、初期費用コストを抑えられます。
しかし、お客様のスマートフォンに依存するシステムのため、バッテリーがなかった場合はオーダーを受けられません。
飲食店メニューをデザインする際のコツ
こちらでは、飲食店メニューをデザインする際のコツをご紹介します。
お客様目線を意識する
飲食店でメニューを作成する際には、お客様が何を求めているのかを考えて作成しましょう。
下記、お客様がメニューを選ぶ際に検討・確認するポイントの一例です。
- 商品名
- 商品イメージ
- 価格
- アレルギー情報
- おすすめメニュー など
たとえば、文章だけのようにお客様目線ではないメニューの場合、分かりやすいメニューしかオーダーされない傾向にあります。
お金を払ってどのようなものか分からないメニューを注文したいと考えるお客様は、少ないものです。
そのため、飲食店メニューを作成する際には、必ずお客様目線に立つようにしましょう。
販売戦略を盛り込む
お客様目線ばかり考慮してメニューを作成すると、オーダーが偏ってしまう懸念があります。
お店によっては売り出したいメニューや看板メニューがあるため、それらを販売戦略に盛り込むことが重要です。
たとえば、おすすめ商品をメニューの上部に表示したり、「オススメ!」と記載したりすることなどが挙げられます。
これらのポイントを押さえてメニューを作成することで、自社や商品のブランディングを行うことができます。
色合い・店舗のイメージを反映させる
飲食店のなかには和食・洋食・中華といったさまざまなジャンルのお店があるものです。
これらのほか、自店舗のイメージをメニューに反映することで、ブランディングを行うことができます。
「このお店は○○がおいしい」「○○ならあのお店がおすすめ」と思ってもらえると、ブランディングは成功といえます。
このように、飲食店におけるメニューは販売戦略やブランディングにも大きな影響を及ぼす要素です。
イメージしやすい・魅力が伝わりやすい料理名を付ける
たとえば、「サラダ」と「シャキシャキレタスのサラダ」では、どちらの方がおいしそうでしょうか。
多くの方は、後者の方がおいしそうで、魅力を感じやすかったと思います。
このように、飲食店では画像やイメージだけではなく、商品名にもこだわることで魅力を伝えやすくなります。
こちらはおすすめメニューや一押しメニューなどに追記される情報であり、注文数を増やす際に有効な手段です。
多言語対応
近年ではインバウンドや訪日外国人が多くなったため、日本語だけではなく英語や中国語など、多言語に対応しておくと親切です。
特に、観光地や都心地にお店を構えている場合、多くの外国人が訪れる可能性が高いため、多言語のメニューを用意しましょう。
また、日本語のみの場合、外国人とコミュニケーションがうまく図れないため、業務効率の悪化につながってしまいます。
収益を増加させるためには、日本人だけではなく外国人にも対応できるようにしておくことも施策のひとつです。
飲食店メニューを印刷する際のコツ
飲食店ではドリンクやお酒といった水分が多いことから、メニューにパウチ加工を施している店舗が多い傾向にあります。
パウチ加工を施すことで、水に弱い紙を保護することができ、テーブルにおいてもメニューが汚れる心配がありません。
また、商品写真を掲載しているメニューを印刷する場合、発色が良い紙を選ぶことが重要です。
発色が悪い紙を選ぶと商品の魅力を十分に伝えることができないため、オーダー数に影響を及ぼす可能性があります。
そのため、飲食店メニューについてはデザインだけではなく、紙にも注意しましょう。
おわりに
本記事では、飲食店メニューをデザイン・印刷をする際に押さえておきたいポイントについてご説明しました。
飲食店におけるメニューは来店したお客様が必ず目にする印刷物であり、売り上げやブランディングに大きな影響を及ぼします。
メニューを作成する際には、下記のポイントを押さえておきましょう。
- お客様目線を意識する
- 販売戦略を盛り込む
- 色合い・店舗のイメージを反映させる
- イメージしやすい・魅力が伝わりやすい料理名を付ける
- 多言語対応
また、デザインだけではなく、パウチや発色など、紙についてもこだわりを持っておくことが重要です。
多くのお客様が目にするメニューには、自店舗のこだわりを表現しておきましょう。
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