ネットとコンビニにおけるパンフレット作成の違いを徹底比較
2022.02.23デザインパンフレット作成の際に、どこで印刷すれば良いのかを迷われている方もいらっしゃるかと思います。
印刷を依頼する箇所として思い浮かぶのは、コンビニやネット印刷ではないでしょうか。
本記事では、ネット印刷とコンビニ印刷のパンフレット作成の違いについてご説明します。
コンビニ印刷とネット印刷の違いまとめ
コンビニ印刷とネット印刷の違いをまとめると、下記のようになります。
コンビニ印刷 | ネット印刷 | |
紙質 | 家庭用印刷紙 | さまざまな印刷紙を選択可能 |
プリンタ | 業務用コピー機 | 専用印刷機 |
製本 | 不可
自分で製本する必要あり |
可能 |
データ | USBや保存デバイスで読み込み可能 | オンラインで入稿可能 |
納品形態 | 紙1枚ずつ | 完成品を梱包して納品 |
印刷量 | 1枚~ | 最低ロットあり |
商品 | 各コピー用紙
はがき など |
さまざまな印刷紙を選択可能 |
納期 | コンビニ受け取り | 一定期間あり |
費用・納期・品質で比較する
印刷物を作成する際、コンビニ印刷とネット印刷それぞれの違いを理解することで、目的に合ったサービスを選ぶことができます。
費用面において、コンビニ印刷は1枚単位で印刷できるため、少量印刷には向いています。
ただし、大量印刷になると単価が高くなり、ネット印刷の方が割安になる傾向があります。
納期については、コンビニ印刷はファイルをUSBなどに保存して店頭で操作するだけで、即時印刷が可能です。
一方、ネット印刷ではデータ入稿から納品までに通常1~3営業日を要します。
品質に関しては、ネット印刷は専用の印刷機を用いるため、発色や紙質など、高品質で出力できます。
一方、コンビニ印刷では家庭用プリンタと同程度の出力機を使用しているため、色味や濃淡の表現には限界があります。
コンビニ印刷のメリット・デメリット
こちらでは、コンビニ印刷によるパンフレット作成のメリットやデメリットをご紹介します。
メリット
コンビニ印刷には、下記のようなメリットがあります。
その場で印刷・持ち帰りが可能
自宅や外出先など、職場で印刷機を使用することができない場合でも、コンビニであればその場で印刷し、持ち帰ることができる点はコンビニ印刷のメリットのひとつです。
全国の主要なコンビニ店舗で利用でき、印刷機の操作も簡単なため、初心者でも安心して利用できます。
また、24時間いつでも印刷可能な点も魅力です。
急な資料作成や、深夜の対応が求められる場面でも柔軟に対応できます。
維持費を抑えられる
印刷機を設置する場合、用紙代だけではなく印刷機のリース代、電気代などが発生するので、印刷機の導入コストを抑えられる点はコンビニ印刷のメリットといえます。
小回りが利いた運用ができる
1枚から印刷できるため、少部数の印刷や個人利用に適しており、特にチラシや案内状などをすぐに印刷したい場合に重宝します。
用紙サイズもA4・B5などの基本的なサイズはもちろん、店舗によってはL判写真印刷やはがき印刷も可能です。
このように、多用途かつ即時対応可能な点は、コンビニ印刷ならではの大きなメリットです。
デメリット
一方、コンビニ印刷には下記のようなデメリットが潜んでいます。
用紙を選べない
コンビニ印刷の場合、A4やB5など用紙が指定されていることが多いので、一般的ではない規格の用紙を使用することができません。
複数回折り曲げることがある、片方の辺が長いパンフレットに対応できないことは、コンビニ印刷のデメリットであるといえます。
用紙の種類やサイズのバリエーションが限られているため、光沢紙や厚紙などの特殊用紙には対応していません。
完成品が限定される
両面印刷や折り曲げ加工ができないことも、コンビニ印刷のデメリットであるといえます。
用紙を持ち込むことが可能であっても、思い通りの印刷物にならないこともありますので、コンビニ印刷を利用する際は注意しましょう。
また、印刷精度にも限界があり、細かいデザインや正確な色表現が求められる印刷には不向きです。
たとえば、写真やグラデーションの再現性は、業務用印刷機に比べて劣ります。
データ形式に制限がある
さらに、データの形式にも制約がある場合があり、PDFやJPEG以外の形式は対応外となることがあります。
対応フォーマットや仕様は、利用するコンビニや印刷機のメーカーによって異なるため、事前に確認が必要です。
このように、利便性は高いものの、仕上がり品質や柔軟性に関しては制約がある点に留意する必要があります。
コンビニ印刷で失敗しないための注意点
とはいえ、急ぎや個人使用のためコンビニ印刷を利用する機会があると思います。
コンビニ印刷で失敗しないためには、下記のポイントに注意しましょう。
データ作成時のポイント
コンビニ印刷を成功させるためには、事前のデータ作成が非常に重要です。
多くのコンビニでは、PDFやJPEG形式が主に対応しており、WordやExcelは非対応の場合があります。
解像度が低いと画像がぼやけたり、文字がつぶれてしまったりするおそれがあるため、解像度は300dpiを目安に設定します。
また、フォントは標準フォント以外を使用すると、意図したとおりに表示されない可能性があります。
PDF形式で保存する場合は、フォントを埋め込むことでトラブルを回避できます。
カラーモードはRGBが基本ですが、実際の出力では若干色味が変化することもあるため、CMYKを推奨します。
事前に小部数で印刷テストを行っておくと、完成品をイメージしやすくなります。
プリント時に注意すべき操作
USBやクラウド経由でデータを読み込む際は、対象ファイルが正しい形式で保存されているか事前に確認しておきましょう。
また、印刷機のタッチパネルでは、サイズ・カラー設定・用紙向きなど、印刷条件を慎重に選択します。
元データのサイズがA4でも、印刷機側でB5に自動調整されることがあるためサイズの拡大・縮小にも注意が必要です。
さらに、印刷前の「プレビュー画面」で仕上がりを必ず確認しましょう。
ここで余白や切れが発生していないかを確認することで、無駄な印刷を防ぐことができます。
最後に、印刷枚数や両面印刷の設定ミスも多いので、操作はゆっくりと丁寧に行うことが大切です。
ネット印刷のメリット・デメリット
こちらでは、ネット印刷によるパンフレット作成のメリットをご紹介します。
メリット
ネット印刷を利用することで、下記のようなメリットを得られます。
完成品のクオリティが高い
ネット印刷はお客様からデータを受け取って印刷物を作成する、プロの業者です。
そのため、お客様がイメージした通りの印刷物を作成することができます。
インターネット環境があれば、いつでもどこでもオーダーができる
オフィスや自宅など、インターネットを使用することができる環境であれば24時間いつでも、どこでもオーダーができる点もメリットであるといえます。
豊富なオプション
ネット印刷の大きな魅力は、高品質かつ柔軟な印刷オプションを選べる点にあります。
プロ仕様の印刷機と多様な用紙・加工オプションにより、細部までこだわった仕上がりが可能です。
たとえば、パンフレットでは光沢紙やマット紙、コート紙などの選択肢があり、用途やブランドイメージに応じた印象を与えられます。
さらに、折加工・穴あけ・ラミネートなどの後加工も充実しており、印刷物の完成度を高められます。
デメリット
一方、ネット印刷を利用する際は、下記のようなデメリットが生じる可能性があります。
校正に時間がかかることがある
ネット印刷の場合、印刷物を確認してもらうためにお客様のもとへ発送しなければなりません。
印刷物がお客様の手に届き、現物を確認してから校正を行う場合は、さらに完成品が届くまでの時間がかかります。
注文から納品までには1~3営業日かかるのが一般的で、急ぎの対応には不向きといえます
また、入稿データに不備があると、再入稿が必要になるため納期が延びるリスクもあります。
特に、トンボや塗り足し、カラーモードなどの仕様を守らないと、印刷物に不具合が発生する可能性があります。
校正を行うことも考えて、あらかじめ完成品が手元に届くまでの納期に余裕を持っておくことで遅れを防ぐことができます。
印刷会社によっては提案を受けられない
ネット印刷業者によっては、印刷物に関する提案をしてくれない、提案をしてくれても別料金が発生する場合があります。
デザインや完成品に不安があるようでしたら印刷を依頼する際に、あらかじめ提案を受けることができるかを確認しておきましょう。
当サービスサイト「いろぷり」では、お電話やメール、チャットによる手厚いサポート体制を整えております。
印刷に関して不安がある方は、お気軽にご相談ください。
ネット印刷で失敗しないための注意点
ネット印刷で失敗しないためには、下記のポイントへの配慮が必要です。
納期
ネット印刷を利用するうえで最も重要なポイントのひとつが「納期の確認」です。
特に、イベントや展示会など使用日が明確な印刷物の場合は、余裕を持ったスケジュール管理が求められます。
オンデマンド印刷は短納期に対応しやすい一方、オフセット印刷は高品質ですが製版工程が多いです。
また、営業日カウントでの納期だったり、データ不備による再入稿が発生したりすると納品日がずれ込んでしまう可能性があります。
そのため、発注前には必ず納期カレンダーや出荷予定表を確認し、希望納期に間に合うかを見ておきましょう。
費用
ネット印刷の費用は、印刷枚数や用紙の種類、加工の有無などによって大きく変動します。
特に、部数が多くなるほど単価が下がる「スケールメリット」が働くため、少部数では割高に感じられることもあります。
用紙の厚みや質感、両面印刷、特殊加工などを追加すると、追加料金が発生する業者も存在します。
そのため、見積もり段階で仕様ごとの費用内訳を明確に確認することが大切です。
当サービス「いろぷり」では価格試算やお得なセットプランも用意しているため、予算に応じた柔軟な発注が可能です。
結局どちらを選ぶべき?
コンビニ印刷とネット印刷には、それぞれ明確な強みと制約があるため、適材適所での使い分けが重要です。
たとえば、「急ぎで少部数の印刷が必要」「外出先で資料を出力したい」といった場合は、コンビニ印刷が適しています。
一方、「デザイン性の高いパンフレットを大量に印刷したい」「用紙や加工にこだわりたい」といった場合、ネット印刷が最適です。
価格面では、コンビニ印刷は1枚あたりの単価が高くなる傾向があり、ネット印刷は長期的にはコストパフォーマンスに優れます。
最終的には、「印刷物に何を求めるか」を明確にし、各サービスの特性を正しく理解することが、失敗しない選択の鍵となります。
用途に応じて使い分けることで、時間もコストも無駄のない印刷環境を実現できるでしょう。
おわりに
本記事では、ネット印刷とコンビニ印刷のパンフレット作成の違いについてご説明しました。
コンビニ印刷、ネット印刷ともにさまざまなメリットやデメリットがあります。
どちらが良いかは一概には断言できないため、適材適所での使い分けが重要です。
イメージ通りの印刷物が必要な場合は、プロの業者であるネット印刷会社にオーダーしてみてはいかがでしょうか。


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