冊子に掲載するイラストのデザインがうまくなるためのコツをご紹介

2024.04.07デザイン

冊子のイラストのデザイン

パンフレットや書籍といった冊子は、多くの方に読んでもらうことによって、はじめて成果を得られる印刷物です。

商品を知ってもらいたい、知らなかった知識を得てもらいたいといったことが、冊子の目的となります。

そのためには手に取ってもらえるようなデザインを施す必要があり、魅力に感じてもらわなければなりません。

しかし、どのようにすれば読者をひきつけるようなデザインを作成できるのかが分からない方はいらっしゃることでしょう。

本記事では、冊子に掲載するイラストのデザインがうまくなるためのコツをご紹介します。

 

毎日描く

デザインのスキルは一朝一夕で身に付くものではなく、毎日継続してデザインを描くことが重要です。

1日に何時間もデザインすることも重要ですが、継続してコツコツとデザインを描くことでスキルが上達します。

しかし、やみくもに書けば良いというわけではなく、目的を持ってデザインしなければなりません。

たとえば、「今日は○○を〇回描く」や「○○に近いデザインが描けたら今日は終わる」といったことが挙げられます。

デザインには必ず意味や目標があるため、それらを達成するために何を描くのかを事前に決めておきましょう。

また、描いたデザインを見直すことで気付きを得られる可能性があるため、紙面やデータなどに保管することをおすすめします。

期待しているような成果を得られている場合はそちらを別のデザインに反映することで、成果を得やすくなるでしょう。

成果が得られなかった場合はデザインを見直して、なぜ成果を得られなかったのかを検討してみることで、改善ができます。

 

参考となるものを見る

参考となるものを見る一言でデザインといってもその種類はさまざまで、写真や風景、漫画などが挙げられます。

広義には図形だけではなく、セリフの言い回しや構成、ストーリーの作り方などもデザインに含まれるのです。

冊子のなかには、ビジネス書のように数十から数百ページにおよぶものが含まれており、視認性や読みやすさが重要となります。

デザインを作成する際、参考となるものを目にすると思いますが、その際は1回だけではなく、何度も見て見ましょう。

1回目で気付かなかったことに2回目に気付くといったように、新たな気付きを得られる可能性が高くなります。

また、同じデザインでも期間を空けてみてみることで、かつて気付かなかったことに気付けることも考えられます。

インプットした情報をアウトプットすることによって、はじめて参考にしたデザインの学びを活かすことができたといえます。

 

模写する

模写するデザインに限らず、スキルを上達させるために参考となるものを模写・コピーすることは有効なアクションといえます。

ベテランのスキルや多くの方に知れ渡っているものを模写することで、自分にはなかったものに気付けるでしょう。

模写の際に注意するべきポイントは、そのままデザインをトレースすると「パクリ」ととらえられる点が挙げられます。

なかには著作権侵害として訴訟に発展するケースがあるため、丸々のトレース・模写は控えましょう。

そのため、模写の際には「作者○○の作品からは、○○を学ぶ」といった目標設定が重要となります。

自分に足りないものを理解し、必要なスキルを模写することによって、デザインが向上しやすくなるものです。

数ヶ月も継続すると、自分のスキルが上達していることにおどろかれる方が多くいらっしゃいます。

 

モチベーションを維持する

先述の通り、デザインスキルは一朝一夕で身に付くものではなく、継続した練習が必要となります。

しかし、デザイナーのなかには自分の限界を感じてしまい、あきらめてしまう方がいらっしゃるものです。

そのため、デザインがうまくなるコツのひとつとして、常にデザインを描き続けられるモチベーションの維持が必要です。

モチベーションを維持する方法として、ときには自画自賛をしたり、他人に見せて評価してもらったりすることが含まれます。

特に、デザインについての知識が明るくない第三者から高評価を得られたデザインは、良いデザインといえます。

ほとんどの読者はデザインの知識に明るくないため、順当な評価を得られたといえるでしょう。

また、長時間デザインを続けると維持がしにくいため、モチベーションが下がったときは短時間で続けてみることをおすすめします。

 

細部にこだわる

細部にこだわる先述の通り、多くの読者はデザインに明るくないため、わかりやすいデザインを施すことも重要なポイントとなります。

しかし、だからといって細部が適当になってしまうと、デザイン全体の完成度が低くなってしまうものです。

「良いデザイン」といわれる作品を見てみると、細部までこだわって制作されていることがお分かりいただけると思います。

大きなデザインは小さなパーツで構成されていることから、細かいところにも注意してデザインを施してみましょう。

制作を続けていくうちに、「バランスが悪い」や「色が不自然」といった気付きを得られる可能性があります。

ごまかしてデザイン制作を継続すると、完成したときに違和感を持ってしまい、初めからやり直しになってしまいます。

そのため、デザインを制作する際には「こんなところ気付かないだろう」といった細部にもこだわりましょう。

 

イラストの描き方

イラストの描き方こちらでは、イラストの描き方の一例をご紹介します。

 

ブレインストーミング

元々ブレインストーミングはメンバーが意見を出し合い、新たな発想を生み出したりアイデアを消化したりする会議の手法でした。

デザインにおいてはどのような情報を記載すれば読者に見てもらえるのかといった、さまざまなアイデアを出すことになります。

デザインで違和感を覚えるポイントとして、突拍子もない情報を記載することが挙げられます。

これらは構想段階で気付かなければならないものですが、頭で思っていることをそのまま記載すると気付かないものです。

そのため、ブレインストーミングを行う際はさまざまな要素が連動するように情報を書き出すことが重要です。

さまざまな情報を紐付けて考える際には、「ツリー構造」で考えることをおすすめします。

どの要素がどの要素に関連しているのかを、一目で確認することができます。

 

構図を考える

視認がしやすいデザインは、人の視線の動きや奥行といった、構図がしっかりとしているものが多いです。

構図は絵や図だけのものではなく、文章にも要求されます。

文章においては、人の視線は下記のように移動します。

  • N型:小説など縦読みの文章における視線の動き
  • Z型:絵本など横読みの文章における視線の動き
  • F型:箇条書きなど横読みの文章における視線の動き

上記より、じっくりと読んでほしい場合は縦書き、感覚的に理解してほしい場合は横読みなど最適な読み方を考える必要があります。

 

スケッチを描く

スケッチとは、先述したブレインストーミングの情報や構図を、ざっくりと書き出すものになります。

あくまで下書きの状態ではありますが、何をどこに、どのように記載するのかを視覚化することができます。

どのようなデザイナーでも必ずスケッチからデザインを施すことから、その重要性がお分かりいただけると思います。

スケッチを施したあとはレイアウトを調整し、その後清書・デザインを施すことで、完成に近づけます。

 

スケッチを具体化する

スケッチを描いたあとは、自分が考えていた通りのデザインを施していきましょう。

考え通りにデザインができなかった場合は、ブレインストーミングや構成が誤っているほか、スキル不足が考えられます。

スケッチのやり直しは完成後のやり直しと比べると工数と時間を抑えられているため、早めにやり直すことをおすすめします。

その際、自分が満足するためではなく、読者が理解しやすいように修正することを忘れないようにしましょう。

 

光や質感を意識して着色する

絵をデザインする際、指定したカラーに着色するだけではなく、光や質感を意識することが重要です。

質感を表現することによって、柔らかさや光沢などを触らずに理解してもらうことができます。

光や質感を表現するための方法として、実際にその商品に光を当ててみることが挙げられます。

どのように反射するのか、光が当たっている・当たっていない場所の色はどうなるかなど、学べるポイントは多いでしょう。

 

おわりに

本記事では、イラストのデザインをうまくするためのコツをご紹介しました。

下記は、イラストやデザインをうまくするために多くの方が実践しているポイント・コツです。

  • 毎日描く
  • 参考となるものを見る
  • 模写する
  • モチベーションを維持する
  • 細部にこだわる

また、デザインを描く際には、下記を意識してみましょう。

  • ブレインストーミング
  • 構図を考える
  • スケッチを描く
  • スケッチを具体化する
  • 光や質感を意識して着色する

多くの時間悩んで苦労して作成したデザインが施された印刷物は、多くの方に見てもらいたいものです。

 

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タグ : イラスト コツ デザイン
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