紙の厚さとは?斤量・坪量・連量について詳しく解説

2026.05.18|チラシ印刷

紙の厚さとは?

印刷物を発注する際、用紙の厚さは仕上がりの印象を左右します。

しかし、印刷通販サービスでは「90kg」「135kg」「64g/平方メートル」など、普段見慣れない単位で表記されることがあります。

これらは紙の物理的な厚みだけでなく、重さを基準にした表現です。

本記事では、紙の厚さを斤量・坪量・連量から理解する方法について解説します。

 

紙の厚さの基本

紙の厚さの基本

印刷業界では、紙の厚さを重さで表すことが多く、紙種や用途によって適した基準が変わるため、紙の厚さはmmで測るだけでは判断しにくい性質があります。

以下にて、紙の厚さの基本について解説します。

 

紙の厚さの考え方

印刷現場では紙の重さをもとに厚さを判断するケースが多いため、紙の厚さはmmだけで管理されるものではありません。

たとえば、用紙の仕様で「コート紙110kg」と記載されている場合があります。

これは、紙そのものの厚みを直接示しているのではなく、一定サイズの原紙1,000枚分の重さを示す表記です。

紙の厚さを判断する際には、斤量・坪量・連量といった重さの単位が使われることがあり、同じ紙種であれば、重くなるほど厚くなる傾向があります。

ただし、紙の密度や表面加工によって、同じ重さでも厚みの印象は変わるため、kgやg/平方メートルの数値だけで厚さを断定するのではなく、紙種、原紙サイズ、用途をあわせて確認する必要があります。

 

紙の厚さが重要な理由

紙の厚さは、印刷物の印象と使いやすさに影響します。

薄い紙は軽く扱いやすいため、大量配布するチラシや資料に向いています。

一方で、厚い紙はしっかりした印象を与えやすく、会社案内や名刺に適しています。

また、紙の厚さは手触りや強度にも関係します。

薄すぎると安価な印象になり、破れやすさが気になる場合があります。

反対に厚すぎると、折り加工がしにくくなることがあります。

さらに、郵送物では重さが送料に影響する可能性があるため、紙の厚さは高級感だけで選ぶものではありません。

配布方法や保管性、加工の有無、予算など、印刷物の目的に合わせて選定することが重要です。

 

紙の厚さの単位(斤量・坪量・連量)

紙の厚さの単位

Big Offset Printing Machine in Print Factory

紙の厚さを理解するには、斤量・坪量・連量の違いを整理する必要があります。

こちらでは、紙の厚さの単位をご紹介します。

 

斤量とは

斤量は、印刷業界で用紙の厚さの目安として使われる表記であり、連量と同じ意味で使われることがあります。

印刷通販サイトで「コート90kg」「マットコート135kg」と表記される場合、この数値が厚さを判断する目安になります。

ただし、同じ90kgでも紙種が変わると厚さの印象は異なります。

コート紙は表面に光沢があり、写真や色をきれいに見せやすい用紙で、上質紙は表面加工が少なく、筆記性や自然な質感に優れています。

そのため、斤量は紙の厚さを判断する重要な指標ですが、紙種とセットで確認する必要があります。

 

坪量とは

坪量は1平方メートルあたりの紙の重さをgで表した単位であり、「g/平方メートル」と表記され、国際的にも比較しやすい基準とされています。

JISでも、紙および板紙の坪量測定方法が規定されています。

たとえば、コピー用紙では64g/平方メートル前後のものが多く使われます。

この数値を基準にすると、印刷用紙の厚みやしっかり感をイメージしやすくなります。

斤量は原紙サイズに左右されますが、坪量は1平方メートルあたりで統一されます。

そのため、異なる紙種や規格を比較する際には、坪量のほうが整理しやすい場合があります。

 

連量とは

連量は、一定サイズの紙1,000枚を1連として、その重さをkgで表す単位です。印刷現場では、紙の発注や在庫管理、見積もりなどで使われることがあります。

用紙の連量は、厚さやしっかり感を判断する目安となり、印刷物の仕上がりや加工にも影響します。

多くの人が混同しがちなポイントとして、斤量と連量が同じ意味で使われることがある点が挙げられます。

印刷通販では、斤量と連量が同じような意味で扱われるケースもあります。

ただし、原紙サイズによって数値の意味が変わるため、注意が必要です。

 

単位の違いと関係性

斤量・連量は一定枚数の重さ、坪量は単位面積あたりの重さをもとにした考え方です。

斤量や連量は印刷業界の実務で使われやすい単位であり、坪量は面積あたりの重さを示すため、比較基準として理解しやすい単位です。

初心者が比較する場合は、まず坪量を目安にしながら、用途に合う厚さかどうかを確認すると整理しやすくなります。

 

紙の厚さの目安一覧(用途別)

紙の厚さの目安一覧

紙の厚さは、印刷物の用途によって適した範囲が変わります。

大量配布ではコストと軽さが重視され、会社案内では質感とのバランスが求められます。

名刺やカードでは、厚みが信頼感やブランド感につながる場合があります。

以下にて、紙の厚さの目安一覧について解説します。

用途 斤量の目安 特徴 向いている印刷物
コピー用紙・一般資料 55~64kg前後 薄く軽い 社内資料、配布資料
チラシ・フライヤー 64~90kg程度 コストを抑えやすい 大量配布チラシ、折込
パンフレット・会社案内 110~135kg程度 高級感がありつつ、扱いやすい 商品案内、営業資料
ポスター・DM 135kg程度 しっかりした印象を出しやすい 告知物、案内状
名刺・カード 180kg以上 厚みで信頼感を出しやすい 名刺、ショップカード

 

一般的なコピー用紙を64g/平方メートル程度とした場合、90kgの用紙は少し厚い印象です。

135kgになると、手に持ったときにしっかりした厚みを感じやすくなります。

180kg以上はかなり厚く、名刺やカード類に適した重厚感があります。

 

用途別に厚さを選ぶ判断基準

紙の厚さを選ぶ際は、まず印刷物の用途を明確にしましょう。

手配りのチラシであれば軽くて扱いやすい用紙が適しており、商談時に渡す会社案内では薄すぎる紙は印象を損なう場合があります。

また、郵送する場合は紙の重さがコストに影響します。

厚い紙を選ぶほど高級感は出しやすくなりますが、送料や印刷費も上がりやすくなります。

デザイン面では、折り加工の有無も確認が必要です。

厚い紙は折り目が割れやすくなる場合があるため、加工との相性を確認しましょう。

適した紙がわからない場合は、印刷通販サービスの用紙サンプルを取り寄せ、手触りや厚み、折り加工との相性を比較すると安心です。

 

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紙の厚さ選びでよくある失敗

紙の厚さ選びでよくある失敗

紙の厚さ選びでは、「厚ければよい」と判断してしまうケースがあります。

こちらでは、紙の厚さ選びでよくある失敗をご紹介します。

 

薄すぎる場合の問題

紙が薄すぎると、印刷物全体が安価な印象に見える場合があります。

特に、会社案内やサービス資料では、紙の質感が企業イメージに影響します。

また、薄い用紙は破れやすく、両面印刷では裏写りが気になることもあります。

長く保管してもらいたい資料では、耐久性や見た目の面で薄さが不利になる場合があります。

 

厚すぎる場合の問題

厚い紙は高級感を出しやすい反面、コストが上がりやすい点に注意が必要です。

大量配布するチラシや郵送物に厚紙を使うと、印刷費や郵送費が増える可能性があります。

また、厚すぎる紙は折りにくく、三つ折りパンフレットなどには不向きな場合があります。

加工を予定している場合は、用紙の厚さと仕上がりを事前に確認することが欠かせません。

 

初心者が迷わない選び方

紙の厚さに迷った場合は、チラシ、パンフレット、名刺など、印刷物の役割を明確にしたうえで用途から決めることが有効です。

そのうえで、同じ用途でよく使われる斤量や紙種を確認し、必要な厚さを選ぶと失敗を防ぎやすくなります。

さらに、実物のサンプルを確認することで、数値だけではわからない質感を把握できます。

印刷通販サービスでは、用紙サンプルや商品別の推奨用紙が用意されている場合があります。

初めての発注では、サンプルを確認することで仕上がりの不安を減らせます。

 

おわりに

本記事では、紙の厚さを斤量・坪量・連量から理解する方法について解説しました。

紙の厚さは、mmだけでなく重さを基準に考えることが重要です。

斤量・坪量・連量の違いを整理すると、印刷通販サービスでの用紙選びが進めやすくなります。

用途に合わせて紙の厚さを選ぶことで、見た目、コスト、加工面での失敗を防ぎやすくなります。

迷った場合は、用途に合う紙種や斤量を確認し、必要に応じてサンプルで質感を比較しましょう。

タグ : 斤量とは
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