チラシ印刷時に知っておきたい!フチ無し印刷・フチあり印刷の違い
2021.12.02チラシ印刷認知拡大や販売促進を目的にチラシを作成することがあるかと思います。
デザインから印刷まで、こだわりを持って作ったチラシは多くの人に見てもらいたいものかと思います。
ただ、チラシを作成する際に、紙のフチに余白がある方が良いのか、無い方が良いのか迷われた経験はないでしょうか?
本記事では、フチ無し印刷とフチあり印刷の違いについてご紹介します。
フチ無し印刷とは?
フチあり印刷とは、印刷用紙全体に、白い余白を残さない印刷です。
チラシの端まで色や画像が印刷されているため、紙との一体感やチラシを見た人にダイナミックな印象を与えることができます。
フチ無し印刷が使用される印刷物はチラシやポスター、本の表紙などが挙げられます。
フチあり印刷とは?
フチあり印刷とは、印刷用紙の端にある4辺に白い余白を残す印刷です。
チラシの端が余白を残しているため、読みやすくすっきりとした印象を与えることができ、チラシを見た人は情報を視認しやすくなります。
フチあり印刷が使用される印刷物は資料や本の中身など、読み物が挙げられます。
チラシにはフチ無し印刷・フチあり印刷のどちらが良い?
チラシを印刷する際は、フチ無し印刷とフチあり印刷のどちらが良いのでしょうか?
こちらでは、フチなし印刷が良い場合とフチあり印刷が良い場合それぞれについてご説明します。
フチ無し印刷が良い場合
フチ無し印刷で印刷されたチラシは、ほかのチラシに比べチラシ内の情報が見やすくなるメリットがあります。
そのため、ほかのチラシと一緒に配布する場合など、そのチラシを目立たせたい場合はフチなし印刷が良いでしょう。
特に新聞に折り込まれる折り込みチラシではその効果も大きく、大量にチラシが折り込まれていてもフチなし印刷のチラシが目立たせることができます。
フチあり印刷が良い場合
フチあり印刷で印刷されたチラシは、フチ無し印刷に比べて読みやすくすっきりと印象を与えることができます。
そのため、よく読んでほしい箇所がある場合はフチあり印刷を選ぶと良いでしょう。
パンフレットやカタログなど、複数ページにわたる印刷物にもよく使われています。
フチ無し印刷の「塗り足し」とは?
フチ無し印刷では裁断時に余白ができないように、外枠に少し色を付け足す「塗り足し」を行います
通常、フチ無し印刷の場合は必要な情報が裁断時に切れてしまわないように、本来の仕上がりサイズより外側に3mmほど内側に情報を掲載します。
では、なぜ裁断時に余白ができるのでしょうか?
裁断時には印刷物を1枚ずつではなく複数枚重ねて作業します。
重ねて裁断するため、どうしてもカット面がずれる「裁断ずれ」が生じます。
裁断ずれでも問題なく表示されるように、塗り足しが行われるのです。
塗り足しのチェックはデータ制作者側が行います。
印刷・カットとデータ制作を自社と別の業者で分けている場合は注意が必要です。
おわりに
本記事では、フチ無し印刷とフチあり印刷の違いについてご紹介しました。
フチが無い場合とフチがある場合では、少しの差に見えがちですがチラシを目にした方に与える印象やイメージが大きく異なります。
フチ無し印刷はほかのチラシと一緒に配布する場合など、そのチラシを目立たせたい場合におすすめの印刷方法で、フチあり印刷はよく読んでほしい箇所がある場合におすすめの印刷方法です。
フチ無し印刷の際は「塗り足し」と呼ばれる、仕上がりサイズよりも大きく色を塗る技術が使用されます。
そのため印刷・カットとデータ制作を自社と別の業者で分けている場合は注意するようにしましょう。
これから作成する作成物に余白を設けるべきなのかを迷われた際は、当記事をご参考にしていただけると幸いです。
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