独特な雰囲気を持つ手書きチラシの作成方法と印刷方法
2023.09.30チラシ印刷近年ではPhotoshopやIllustratorといったツールを、パソコンで使用してデザインする方が多くなりました。
ソフトを使ってデザインをすることで、修正がしやすく、高クオリティなデザインだけではなく、作業効率が向上します。
一方、手書きのチラシは労力がかかる分、ソフトを使ったものよりも温かみや柔らかさを感じます。
本記事では、独特な雰囲気を持つ手書きチラシの作成方法と印刷方法をご紹介します。
チラシの3要素
チラシには、下記のように3つの要素を掲載することで、集客や認知拡大の成果を向上することができます。
キャッチコピーやタイトルなどの目を引く要素
チラシには商品やサービスをアピールするためには、キャッチコピーやタイトルが必要です。
キャッチコピーやタイトルはほかの要素と比べ、大きく記載する傾向にあるため、オリジナリティを出しやすい要素だといえます。
タイトルは商品名やサービス名などであり、それらを知ってもらうことで読者の記憶に残すことができます。
しかし、タイトルだけが書かれているようなチラシは、あまり印象には残らないでしょう。
そのため、商品やサービスの特徴を短い文章であらわした、キャッチコピーを記載することで読者に強い印象を植え付けられます。
世の中にはコピーライターという職業が存在していることから、キャッチコピーの重要性をご理解いただけると思います。
メニューや価格など読者に興味を持たせる要素
チラシには知ってほしい商品や、購入してほしいサービスなどに関する説明や価格が記載されています。
これらを記載していないチラシも存在しますが、読者は興味を持ったらわざわざ価格などを調べなければなりません。
また、イベントなどの告知用のチラシには「〇歳以下のお子様には○○をプレゼント!」といった情報を記載することがあります。
このように、チラシには読者が購入・参加することで得られる、明確なメリットを記載しておきましょう。
ただし、「○○kg痩せる」などの表現は薬機法に抵触する可能性があるため注意が必要です。
購入や参加といった行動を促す要素
チラシを作成する目的には、商品やサービスの購入や、イベントの参加といった明確な目的があります。
そのため、チラシを作成する際には読者にどのようなアクションを取ってほしいのかといった目的をブレる事なく作成しましょう。
たとえば、来店してもらうことが目的の場合、下記のような情報が必要です。
- 店名
- 住所
- 電話番号
- 営業時間
- 定休日
- 駐車場の有無
- 支払方法
チラシに記載する情報に迷われた場合、ほかのお店のチラシを参考にしてみると良いでしょう。
手書きチラシを作成するコツ
こちらでは、手書きチラシを作成する際に押さえておくべきポイントやコツをご紹介します。
文字の始点と終点にアクセントを加える
ソフトを使用したときに表現しにくい要素として、事態の個性が挙げられます。
手書きチラシは、パソコンやソフトを使ったものよりもフォントや字体などの縛りがないため、自由度が高いといえます。
一例として、大きく表現するタイトルやキャッチコピーなどの文字の始点と終点に、アクセントの線を加えることが挙げられます。
一通り文字を書き終わったあと、線の端に線を加えることで、文字の太さを統一することができます。
たとえば、「一」という漢字の場合、右端と左端に短い縦の線を加えることが挙げられます。
多くの場合、読者はチラシを見るときに上から下に沿って内容を確認します。
そのため、最も覚えてもらいたいタイトルやキャッチコピーは、チラシの最上部に記載されることが多いです。
注目度が高いタイトルやキャッチコピーの文字にアクセントを加えることで、読者の興味を引くことができるでしょう。
手書きイラストを入れる
手書きでチラシを作成する際には、文字だけではなく手書きのイラストも差し込んでおきましょう。
テーマに合わせて色を合わせて、目を引くようなイラストを記載することで、
写真でも問題ありませんが、手書き文字などから浮いた印象にならないように注意しましょう。
字間に注意する
パソコンやスマートフォンと、手書きの大きな違いとして、文字と文字の間の字間が挙げられます。
パソコンやスマートフォンなどで文字を入力すると、最適な字間を自動で調整してくれるため、視認性が高いです。
しかし、手書きで文字を記載する場合は字間も自分で調整しなければなりません。
手書きのチラシ作成に慣れていない方は、多くの情報を記載したいことから文字が小さくなり、字間が狭くなりがちです。
手書きでチラシを作成する際は、読者が読みやすいように字間を空けるようにしましょう。
手書きチラシの作成方法
下記にて、手書きチラシの作成方法をご紹介します。
用意するもの
手書きチラシを作成する際には、下記の道具を用意しましょう。
- コピー用紙
- シャープペンシル、鉛筆
- 消しゴム
- 太さが違うペン
- 修正ペン、修正テープ
初めから本番環境で作成するのではなく、まずは大まかなイメージを視覚化するためにラフ案を作成します。
ラフ案では何度も修正をすることから、消すことができるシャープペンシルや鉛筆でデザインする方が多いです。
シャープペンシルや鉛筆がない場合はボールペンなどを用いますが、その際は修正ペンや修正テープを用意しておきましょう。
なお、色のイメージを確認したいときは色鉛筆や、カラーペンなどを用います。
ラフ案を作成する際には、先述した下記3点を実施しましょう。
- 通り文字の始点と終点にアクセントを加える
- 手書きイラストを入れる
- 字間に注意する
ラフ案があれば自分のイメージ通りなのか・修正が必要なのかなどを確認することができます。
ラフ案を作成
改めて、デザインを作成する際のラフ案とは、イメージの概略図とも呼ばれるものです。
頭のなかに想像しているものをそのまま書き上げてしまうと、イメージとは異なっていることが多いでしょう。
ラフ案を作成することで、自分の頭のなかにあるイメージを図化することで、ほかの方にイメージを共有することができます。
たとえば、デザイナーにデザインを依頼する際、言葉だけでは的確に表現することができないため、認識の齟齬が発生します。
そのような場合、大まかでも構わないのでラフ案を提出することで、認識齟齬を解消することができます。
自分でチラシを作成するときも同様で、ラフ案を確認して要素の大きさやデザインの見直しなどを行います。
また、ラフ案は手書きチラシだけではなく、ロゴやWebデザインなどを制作する際にも用いられます。
そのため、手書きでチラシを作成する際は、いきなり本番環境で作るのではなく、ラフ案を作成してからにしましょう。
ラフ案の上からペンで書き込む
ラフ案を作成し終わったら、具体的にチラシのイメージを固めるため、シャープペンシルや鉛筆のラインをペンでなぞりましょう。
シャープペンシルや鉛筆は何度も修正ができる筆記用具ですが、ペンと比べると色が薄いため、イメージがしにくいものです。
また、イラストなどを記載する際には、さまざまな色を使うため、この段階で着色します。
ひと通りペンでなぞり、着色が完了したあとはシャープペンシルや鉛筆で記載したものを消しゴムで消しましょう。
原本を作成する
ラフ案を確認し、問題ないようでしたらいよいよチラシの作成に移行します。
今回作成するのは、プロモーションに使用するチラシの原本です。
同じ内容を何枚もの紙に手書きで書いていると、多くの時間やインク、鉛筆の芯などを使用してしまうため、非効率です。
そのため、ほとんどの手書きチラシは原本のみが手書きで、残りはコピーして配布されます。
原本を作成する際もラフ案を作成するときと同様に、シャープペンシルや鉛筆などで下地を書いていきます。
下地が完成したあとはペンでなぞり、不要な要素を削除することで原本が完成します。
印刷会社に印刷を依頼する
原本を作成したあとは、印刷会社に指定枚数の印刷をしてもらいましょう。
コピーをするだけなら、コンビニなどに設置されているコピー機を利用すれば良いと考える方がいらっしゃると思います。
コンビニはいつでも気軽にコピーができる一方、コストが高かったり質が低かったりします。
そのため、大量に配布する予定がある場合は、印刷会社に依頼することがおすすめです。
1枚あたりの印刷費用は枚数によって異なるため、事前に印刷業者へ確認しておきましょう。
また、印刷業者に依頼する際は、いつでも・どこでも印刷を依頼できるネット印刷が便利です。
下記、ネット印刷に依頼して納品されるまでの、一般的な流れです。
- 印刷するものを選ぶ
- 「サイズ」「印刷仕様」「用紙」「納期」の項目を選ぶ
- カートを確認する
- 支払方法の選択する
- 注文者・連絡先情報を入力する
- 注文情報の最終確認
- 注文完了
- 後日、指定場所に納品される
ネット印刷の業者のなかにはデータでの入稿を受け付けていることがあるため、そのような場合はスキャンして送付します。
目を引く手書きチラシを作成するコツ
手書きチラシを作成する際は、ほかのチラシよりも読者の目を引くデザインで作成したいものです。
しかし、「目を引くチラシ」とはどのようなポイントを抑えれば作ることができるのでしょうか。
下記にて、目を引く手書きチラシを作成するコツをご紹介します。
強調したいところを装飾する
読者に手作りのぬくもりを持ってもらえる一方、パソコンやソフトなどで作ったチラシよりも目立たないことがあるのです。
そのような場合は、イラストなど強調したい要素に線やイラストなどを用いて、装飾しましょう。
イラストや装飾があることで、読者の興味や視線を集めることができるため、認知拡大や購入、契約につながりやすくなります。
ターゲットを明確にする
チラシに掲載する商品やサービスには、購入対象となるお客様のターゲットが設定されていると思います。
たとえば、高齢の方が対象の場合、視力が低下している方が多いため文字が小さいと見えなくなります。
また、大人向けのサービスにも関わらず、子どもに見せるようなレベルの情報だった場合、読まれなくなるでしょう。
そのため、手書きでチラシを作成する際も、常にターゲットを意識しておかなければなりません。
おわりに
本記事では、手書きチラシの作り方についてご説明しました。
手書きに限らず、チラシを作成する際には下記3要素を必ず採用しましょう。
- キャッチコピーやタイトルなどの目を引く要素
- メニューや価格など読者に興味を持たせる要素
- 購入や参加といった行動を促す要素
ほかのチラシと差別化を図る場合、文字の始点と終点にアクセントを加える・手書きイラストを入れる・字間に注意が必要です。
ぬくもりを感じやすい手書きチラシを作成して、多くの方にファンになってもらいましょう。
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