輪転チラシの印刷を依頼する際に気を付けるべきポイントをご紹介
2022.08.07チラシ印刷チラシを印刷する際には、さまざまな方法のなかから枚数やサイズなどにより、最適な印刷方法があります。
その中には、輪転機を使用して印刷する「輪転チラシ」というものがあります。
本記事では、輪転チラシの印刷を依頼する際に気を付けるべきポイントをご紹介します。
輪転チラシとは?
輪転チラシとは、輪転機という機械を用いて、巻取り紙というロール状の用紙に高速で印刷したチラシを意味しています。
輪転機を使う輪転印刷はオフセット印刷のひとつで、チラシやフリーペーパーといった、数万部単位の大ロットを印刷する際に使われます。
輪転印刷はほかの印刷方法と比べて高速、かつ低コストで印刷することができる方法で、印刷後の用紙には下記のような特徴が表れます。
白フチ
輪転印刷を行うと、チラシの四方に8mm程度の白フチができます。
この白フチは、最終的に裁断することでなくすことができます。
ギザ目
輪転機ではのこぎり状の刃でロール紙を裁断するため、短辺・長辺のいずれか2辺がギザギザになります。
こちらも白フチと同様に、最終的にふちを裁断することでなくすことができます。
鍵穴
鍵穴は白フチの中にある、ロール紙の製造工程で用紙を針にひっかけて固定するときにできる穴です。
ダイヤマーク
色調整のために付けられる印であるダイヤマークも、輪転チラシのフチに記載されます。
印刷機がダイヤマークを読み込むことで、色調整を行います。
輪転チラシを印刷する際の注意点
こちらでは、輪転チラシを印刷する際の注意点についてご説明します。
表裏や天地がそろわないことがある
輪転チラシは、印刷した紙面を折り、袋状になった用紙を裁断する「袋断ち」という方法で裁断されます。
そのため、印刷物の表裏や天地がそろわないことがあります。
納品方法
輪転印刷は数万部以上を大量に印刷する方法であるため、納品方法はパレットに積まれて、周辺をビニールに巻いた形式になります。
納品先では印刷した輪転チラシを移動するため、フォークリフトなどが必要となります。
輪転チラシにおすすめの用紙
こちらでは、輪転チラシにおすすめの用紙をご紹介します。
コート紙
推奨する厚さ:0.06mm~0.08mm
程よい光沢感で印刷の発色が良くなり、写真などが映える用紙です。
コート紙は輪転チラシだけではなく、ポスターやパンフレットなど幅広く利用されます。
マットコート
推奨する厚さ:0.06mm~0.10mm
印刷時の発色はコート紙と同様に、光沢感をおさえることでしっかりとした質感となった用紙です。
コート紙よりも反射が抑えられているため、チラシに目を通す人にやさしい用紙だと言えます。
マットコートもポスターやパンフレットなど、さまざまな用途で利用されます。
上質紙
推奨する厚さ:0.08mm~0.12mm
書籍やノートなど、筆記に優れた用紙です。
光沢も抑えられているため目に優しく、読んでほしいチラシやポスターだけではなく、名刺やはがきなどにも向いています。
おわりに
本記事では、輪転チラシを印刷する際に気を付けるべきポイントについてご紹介しました。
輪転チラシとは、輪転機とロール紙を使用した、数万部単位の大量印刷に向いた印刷方法です。
輪転印刷によって印刷された輪転チラシには白フチやギザ目、鍵穴、ダイヤマークといった特徴が表れますが、いずれもフチを裁断することでなくすことができます。
印刷後には表裏や天地がそろわなかったり、パレットに積まれて納品されたりしますが、ほかの印刷方法と比べて高速かつ低価格で印刷をしてもらうことができます。
コート紙やマット紙、上質紙といった用紙が印刷に向いているため、チラシの記載内容に合わせた最適な用紙を選びましょう。
最新記事 by いろぷりこらむ編集部 (全て見る)
- デザインにおけるレイアウト|同じ要素でも伝わり方に差が出る - 2024年10月12日
- 写真をレタッチしてワンランク上の印刷物を発行しよう - 2024年10月12日
- マーケティングにおけるデザインの重要性|必要性や役割について解説 - 2024年9月15日