冊子を印刷する際のページ数について 綴じ方別のページ数もご説明
2022.03.31冊子印刷冊子を作る際に、使用する紙の枚数が多くて綴じられなかったという経験をした方もいるのではないでしょうか。
実は冊子の綴じ方によって、使用できる紙の枚数や厚さに限界があることをご存じでしょうか。
本記事では、冊子を印刷する際のページ数について、綴じ方別のページ数をご説明します。
冊子を印刷する際のページ数について
冊子づくりにおいてページ数は4の倍数で作るため、必ず偶数となります。
用紙1枚で表と裏の2ページとカウントし、用紙を折る場合はその倍の数値をカウントします。
ページ数を4の倍数で整えた後、製本作業を行う際に本が綴じられないこともあります。
たとえば2つ折りにした用紙の中心にホチキスや針金を使用して製本する「中綴じ」の場合、紙の量が多かったり紙自体が分厚いものだったりすることが挙げられます。
また綴じられたとしても紙がずれてしまったり冊子が膨らんだりすると、不格好な見た目になってしまうこともあります。
製本の際は印刷会社に相談し、指定の方法で製本ができるのかを確認しておきましょう。
ノンブルとページ数の違い
ページ数をカウントする数値の中には、「ノンブル」というものがあります。
ページ数とノンブルは同じ意味で使われることもありますが、具体的にノンブルとは表紙を除いた中身のページ数のみでカウントする数値を指します。
注文時にページ数とノンブルを間違えられる方も多く、想定以上の請求が来る原因にもなります。
このような間違いを防ぐためにも、冊子の基本構成を一覧化した「台割り表」を作成しましょう。
台割り表は何ページにどのような内容を記載するのかといった、印刷や校正の際に一目で確認することができるもので、データ作成や印刷時の進行表としても使うことができます。
製本の種類
こちらでは、冊子の種類と、製本に適したページ数の目安をご紹介します。
綴じなし冊子
推奨ページ数:8~60ページ
新聞などのように、二つ折りした本文を製本する方法を指します。
針金を使わないため安全で、リサイクルにも適しています。
中綴じ冊子
推奨ページ数:8~60ページ
表紙と本文の用紙を重ね、二つ折りした中心にホチキスや糸を使用して止める製本方法です。
社内のプレゼン資料やパンフレットなどにも使われる製本方法で、比較的ページ数が少ない冊子が適しています。
後述する無線綴じ冊子と比べると、発行部数が多いほど単価を抑えられる金銭的メリットがある一方、原稿作成時の面付が複雑な場合があります。
無線綴じ冊子
推奨ページ数:16~160ページ
本文を1枚ずつページ順に重ね、冊子の背の部分に接着剤をつけて表紙で包む製本方法です。
ソフトカバーで製本する方法は並製本、ハードカバーで製本する方法は無線綴じと呼ばれます。
無線綴じ冊子は中綴じ製本と比べて強度がある一方、綴じた部分であるノドが完全に開かないため、ページ全体に印刷した場合はページ中央が見にくくなる点に注意する必要があります。
上製本
推奨ページ数:20~500ページ
厚紙やボール紙で作られた表紙を使って本文を包む製本方法のことです。
耐久性があり長期保存も可能なため、通常の本だけではなく卒業アルバムなどにも使われます。
上製本には、本文を糸で綴じるかがり綴じ、接着剤で接着するアジロ綴じといった綴じ方が含まれます。
おわりに
本記事では、冊子を印刷する際のページ数について、綴じ方別のページ数をご説明しました。
冊子を印刷する際には、製本の種類ごとに綴じられるページ数が異なります。
薄い冊子を製本する際には中綴じや綴じなし、分厚めの冊子を製本する際には無線綴じや上製本がおすすめです。
製本した冊子が不格好にならないように、ページ数に適した製本方法を選択しましょう。
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