印刷時に知っておきたいパンフレットとブローシャーの違いについて
2021.11.14パンフレット印刷「ブローシャー」という印刷物の名前を聞いたことはありますか?
この「ブローシャー」と「パンフレット」は名前こそ異なるものの、印刷物としてはほぼ同一の物と認識されています。
今回は、印刷時に知っておきたいパンフレットとブローシャーの違いについてご紹介していきます。
「パンフレット」と「ブローシャー」の違いとは
「パンフレット」という言葉にはある程度馴染みがある方も多いかと思います。
商品紹介・会社案内・宣伝広告など、複数枚ページがあり、中綴じの製本方法で綴じられている商業用冊子のことを「パンフレット」と言います。
国際連合教育科学文化機関である「ユネスコ」では、パンフレットとその他の印刷物を区別するため、パンフレットを「表紙を除いて5ページ以上、48ページ以下の印刷された非定期の刊行物」と定義しました。
しかし、この定義は出版物の統計を取るために、ユネスコが定義したものであります。
実際のところ、「パンフレット」という言葉はこの定義以上に広い意味で用いられていることが多いです。
これに対して、「ブローシャー」という言葉はこれまで聞いたことが無いという方も少なくないかもしれません。
実はこの「ブローシャー」は、パンフレットと同じ意味で用いられることが多く、ブローシャーとパンフレットとの厳密な違いというものは、無いに等しいと言われています。
ただ、違いを挙げるとすれば、パンフレットの方が、「詳しい情報が記載されている冊子」というイメージが付いており、どちらかと言うとブローシャーは、「簡易的な情報のみ記載された冊子」というイメージがもたれています。
海外では「パンフレット」と言わない?
海外にて「パンフレットが欲しいです」と伝えた場合でも、日本人が想像するパンフレットとは違う印刷物が手渡されることが多いです。
「パンフレットは無いです」という返答をもらうこともあるかもしれません。
元々「パンフレット」という言葉は和製英語であるため、海外で言うパンフレットは「ブローシャー」という言葉にあたるのです。
海外での「パンフレット」は、特定の商品・サービスなどについての内容を詳しく解説・記載した小冊子という意味合いで用いられる傾向にあります。
そのため、日本で言うところのパンフレットが欲しいという場合、「ブローシャーをください」と言えば伝わります。
パンフレットやブローシャーを作る場合、ネット印刷業者への依頼が◎
「パンフレットやブローシャーを作りたい」という際に、一から自分で作るのは非常に難しいことかと思います。
そのような場合、ネット印刷業者を利用して作ることをおすすめします。
たとえば「パンフレットを作りたい」という場合、業者を利用すれば、必然的に「中綴じ冊子印刷」での製本方法に指定されることが多いです。
「中綴じ冊子印刷」は、ページ数が少なめであるパンフレットを作る際におすすめの製本方法になります。
2つ折を重ねて真ん中を針金や糸で止めるという簡易的な製本方法が特徴で、比較的低コストで大量に生産しやすいことから、パンフレット作成にはもってこいの印刷製本方法であると言えます。
海外のネット印刷業者に依頼する場合は、パンフレットではなく「ブローシャー」の項目を選択することになるでしょう。
おわりに
今回は、印刷時に知っておきたいパンフレットとブローシャーの違いについてご紹介しました。
ブローシャーは、パンフレットの意味合いとほとんど同じなのですが、あえて定義するのであれば、ブローシャーの方が少し簡易的な印刷冊子というイメージです。
海外で「パンフレット」という言葉を使っても通じない場合も多いため、この「ブローシャー」を知っておくと良いでしょう。
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