色校正とは?ネットで印刷を依頼した際の校正方法などをご紹介
2022.02.23印刷印刷を依頼する際に、完成品の色味や質感などが気になる方もいらっしゃるかと思います。
色校正はどのように依頼をして、どのようなポイントに注意をしなければならないのでしょうか。
本記事では、色校正とは何か、印刷を依頼する際の校正方法などをご紹介します。
色校正とは?
色校正とは、対象となる印刷物の仕上がりを確認するためのサンプルを出すことを指します。
パソコン上の色と紙面上での色は異なることがあるので、自分のイメージ通りの印刷物を作成するために必要となる作業です。
たとえばパソコン上では抑え気味だった色が、実際に印刷をしてみると「発色がよすぎる」「さらに暗くなってしまった」という経験はないでしょうか。
特にデザインは自社で行い、印刷を外部に依頼する際に、印刷物の色の違いによりトラブルが発生してしまうことがあります。
このように、イメージと実物の誤差をなくす作業が色校正です。
色校正の方法
色校正の重要性をご理解いただいたところで、こちらでは色校正の方法についてご説明します。
簡易色校正
本印刷で使用する印刷機や印刷用紙を使用するのではなく、本番環境とは違う印刷機や印刷物を使用し、仕上がり具合を確認する校正方法です。
簡易色校正はおおよそのイメージを把握するために行われることが多く、後述する本紙校正や本機・本紙校正よりも印刷費用を抑えることができます。
本紙校正
本紙校正は本番と同じ用紙を使用し、本番とは違う印刷機を使用して出来具合を確認する校正方法を指します。
本番に使用する用紙はさまざまな加工やコーティングに使用されることが多く、簡易色校正よりも高額になる傾向にありますが、より具体的にイメージを把握することができます。
本機・本紙校正
本番で使用する印刷機や用紙を使用して確認する校正方法です。
本番の仕上がりとほとんど同じ仕上がりなので、簡易色校正や本紙校正よりも詳しく現物イメージを把握・理解することができます。
写真集や画集といった、シビアな色味が必要とされる印刷物に対して行われる校正方法です。
本番環境で印刷を行うため、先述の2つの校正方法よりも高額になる傾向があります。
色校正の注意点
色校正は印刷物を作成する前に行うべき重要な作業ですが、いくつか注意点があります。
こちらでは、色校正の注意点についてご説明します。
個人差による色の見え方
校正を行う方によっては「パソコン上ではもっと明るかった」という方もいれば、「パソコン上と同じ色だ」という方もいます。
個人差による色の見え方を解消するために、校正作業を行う際には責任者を立てておきましょう。
責任者の指示・判断で動くことにより、スムーズに校正を行うことができます。
印刷用紙や加工方法による見え方
先述の通り、校正方法により使用する印刷機や用紙が異なるため、完成品も異なる印象を持つ校正品が上がってくることがあります。
本番同様の印刷物を確認したいときは、費用は高額になりますが本機・本紙校正を行いましょう。
照明などの環境による見え方
照明が黄色かったり真っ白だったりする場合、印刷物の発色も異なります。
本来の印刷物の仕上がりを確認するために、校正時は真っ白な照明の下で、できるだけ影ができないような環境で行いましょう。
おわりに
本記事では、色校正とは何か、印刷を依頼する際の校正方法などをご紹介しました。
校正方法には簡易色校正、本紙校正、本機・本紙校正の3種類がありますので、どのような校正をしたいかによって校正方法や費用も異なります。
自分のイメージと印刷物の発色や質感などの誤差をなくすためには、校正作業も検討してみましょう。


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