長辺綴じと短編綴じは印刷物によって使い分けよう
2022.10.02印刷書類などを両面で印刷している際、裏表が逆になってしまったという経験がある方もいらっしゃると思います。
それは長辺綴じと短編綴じを間違えてしまったことが原因です。
本記事では、印刷物による長辺綴じと短編綴じの使い分けの方法についてご紹介します。
長辺綴じとは?
長辺綴じとは、用紙の長い辺を綴じる方法で、縦読みでも横読みでも視線の移動距離が短いため、文章が主体の書籍に適した綴じ方であると言えます。
長辺綴じに向いている印刷物は、文字数が多い下記のようなものが挙げられます。
会社案内
会社案内とは、入社希望者や取引先などに、自社について知ってもらうための冊子で、会社概要や沿革、経営理念、業務内容などが記載されます。
作成する際、会社概要に目を通した人が見やすいように、それらの情報をコンパクトにまとめることが重要です。
商品カタログ、パンフレット
商品やサービスの情報をわかりやすくまとめた、商品カタログやパンフレットも長辺綴じで製本されます。
これらの冊子は商品の追加など、情報の差し替えが多い場合によく用いられています。
プレゼンテーション資料、企画書
社内外に対して提案を行う際に使用するプレゼンテーション資料や企画書は、A4用紙で印刷され、長辺綴じが使用されることの多い冊子です。
PowerPointなどで作られた上記の冊子は、提案を行う際には資料だけではなく補足資料をプロジェクターなどで映すことが多いです。
短辺綴じとは?
短辺綴じとは、用紙の短い辺を綴じる方法で、視線の移動距離が長いことからイラストや写真など、読者に一目で認識してもらいたい情報を掲載した書籍に適した印刷方法です。
向いている印刷物
短辺綴じに向いている印刷物には、子どもに読み聞かせる絵本が挙げられます。
先述の通り、短辺綴じはイラストや写真など、読者に一目で認識してもらいたい情報が記載される傾向にあるため、絵本もそのひとつと言えます。
ほかには、イラスト集や写真集なども短辺綴じで製本されることがあります。
綴じる場所について
長辺、短辺綴じをご理解いただいたところで、こちらでは左綴じ、右綴じ、上綴じといった、綴じる場所について解説します。
左綴じ
冊子の表紙を上にした際に、綴じている辺が左側に来る綴じ方です。
写真集やパンフレットだけではなく、参考書や説明書のように本文が横書きの冊子も左綴じで製本される傾向にあります。
左綴じの冊子を読むときは、左から右、左下といった、アルファベットの「Z」の字に視線が動きます。
右綴じ
冊子の表紙を上にした際に、綴じている辺が右側に来る綴じ方で、漫画や小説、国語の教科書などが右綴じで製本される冊子の一例です。
日本では縦書きが使われることが多いため、右綴じの冊子が多い傾向にあります。
これは縦書きの文章は上から下、左上に進むといった、「N」の字に視線が動くことが要因です。
上綴じ
カレンダーや伝票、メモパッドのように、冊子の上部を綴じる製本方法です。
「天綴じ」とも呼ばれ、製本するものによっては糊や接着剤を使用する無線綴じ、針金や糸といったものを使用する中綴じなど、さまざまな綴じ方が選ばれます。
おわりに
本記事では、長辺綴じと短辺綴じの特徴や印刷物の一例をご紹介しました。
長辺綴じは用紙の長い辺を綴じる方法で、会社案内やパンフレット、企画書などに用いられます。
短辺綴じは用紙の短い辺を綴じる方法で、絵本や写真集、イラスト集といった、画像をメインとした冊子を製本する際に用いられます。
上記以外にも、製本する冊子によって左綴じや右綴じ、上綴じなど綴じる方向も検討する必要があります。
読者が読みやすいように、冊子によって最適な綴じ方を選びましょう。


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