クリアファイルの印刷をオーダーする際のポイントやデザインのコツ
2023.07.02ネット印刷・デザインクリアファイルは新商品の告知やプロモーション、イベントなどで販促物として配布することが多い印刷物のひとつです。
ネット印刷でクリアファイルの印刷をオーダーする際には、どのようなポイントに注意をする必要があるのでしょうか。
本記事では、クリアファイルの印刷をネットでオーダーする際のポイントをご紹介します。
クリアファイルとは?
クリアファイルとは、書類を挟み込んで保管し、水分や汚れから書類を保護する役割を持つものです。
中に保管している書類を取り出しやすいため、使用シーンはビジネスや学校生活、日常生活など多岐にわたります。
文房具店や100円ショップなどで販売されている無地のものもあれば、さまざまな柄やデザインが施された販促ツールとして使われるものもあります。
クリアファイル、クリアホルダー、クリアブックの違い
書類を挟み込んで保管する、「クリア」を名前の中に含むものの中にはクリアホルダーやクリアブックがあります。
クリアホルダー
クリアホルダーは透明な表紙とレールで構成されているもので、書類を挟み込んでからレールで固定することにより冊子として使うことができるものです。
クリアブック
クリアブックは透明のポケットが複数枚用意されたブック形式のもので、中のポケットの上部から書類を入れて保管します。
クリアファイルの種類
クリアファイルは、下記のように「ホルダー式」「レール式」「ブック式」「封筒式」に分けることができます。
ホルダー式
ホルダー式のクリアファイルは上部と右側が開くように設計されており、書類の出し入れを容易に行うことができます。
多くの方がイメージするクリアファイルの形状で、さまざまな色やデザインを施すことができる点がメリットです。
ホルダー式のクリアファイルは書類を折り曲げずに持ち運ぶことができることから、多くの学生や社会人が利用しています。
そのため、店頭で購入することができるほか、企業によってはプロモーションツールとして配布することが多い傾向にあります。
一方、収納する紙の枚数が多くなるとクリアファイルが膨れてしまい、書類が落ちやすくなる点には注意が必要です。
レール式
レール式のクリアファイルは1辺をスライドバーで留め、冊子のように書類を保存することができる形状を指します。
書類をまとめる際、多くの方はステープラーやパンチなどを用いることでしょう。
社内で使用する書類であれば問題ありませんが、お客様に提出する書類の場合は穴を開けないほうが好ましいことがあります。
そのような場合、レール式のクリアファイルを使用することで中身の書類に穴を開けたり折り曲げたりせずに渡すことができます。
ただし、書類が多すぎるとスライドバーで留めにくくなるほか、書類がバラバラになってしまう可能性がある点には注意しましょう。
ブック式
ブック式のクリアファイルには複数のポケットが設けられており、書類を整理しやすい点が特徴です。
一般的なクリアファイルのサイズであるA4サイズのほか、ハガキや名刺を保管できるような小さなものも販売されています。
ブック式のクリアファイルは書類を1枚ずつ差し込んで保管するため、紙が折れたり汚れたりする心配がほとんどありません。
使用シーンには店頭のメニューブックや商品カタログ、マニュアルなどが挙げられます。
一方、ブック式のクリアファイルは性質上分厚くなることが考えられるため、持ち運びには不向きだと言えます。
封筒式
封筒式のクリアファイルは袋状にかたどられたクリアファイルで、上部や右側が開いてフタをすることができます。
重要な書類を持ち運ぶ際、ホルダー式のクリアファイルを使用すると中身が散乱してしまうことがあります。
封筒式のクリアファイルは中身をフタやハトメなどで包み込むため、中身が散らかってしまう心配はありません。
また、使用者やサイズによってはカバンの中を小分けするバッグインバッグとして活用する方がいらっしゃいます。
このように、封筒式のクリアファイルはさまざまな用途で使うことができる点が魅力と言えます。
クリアファイルに使われる素材
クリアファイルには、下記のような素材が使われます。
ポリプロピレン
ポリプロピレンは透明感とツヤ感、光沢性、耐熱性などに優れている素材です。
燃やしても有害物質が発生しない特徴がありますが、印刷物を長時間挟むとクリアファイル自体が曲がってしまう可能性があります。
ポリエステルフィルム
ペットボトルにも使われる素材で、少しマットな仕上がりにもすることができます。
適度な厚みがあり、折れ曲がりにくい素材であるため、重要な書類を管理するのに適しています。
再生プラスチック
廃プラスチックをリサイクルした素材である再生プラスチックもクリアファイルに使われます。
リサイクル素材やエコ素材を使用した販促物としてクリアファイルを作成すると、企業のイメージアップにつながることがあります。
プラスチック代替素材
プラスチック代替素材には石灰石やLIMEX、ストーンペーパーなどが含まれており、それらもクリアファイルの素材として使われます。
クリアファイルを販促ツールとして使うメリット
こちらでは、クリアファイルを販促ツールとして使うメリットをご紹介します。
伝えたいことを明確に伝えることができる
一般的に使われるクリアファイルのサイズはA5やA4サイズであるため、新商品やサービスなど伝えたいことを余すことなく、明確に伝えることができます。
フライヤーなど小さな販促物の場合は印刷面が限定されるため、伝えたいことすべてを記載することができない場合がありますが、印刷面が比較的大きいクリアファイルは販促ツールに向いていると言えます。
受け取った方が使ってくれる
チラシの場合、受け取った方によっては目を通さずに捨てられる可能性があるだけではなく、迷惑に感じることもあります。
しかし、クリアファイルは「書類を保護する」という機能があるため、喜ばれるお客様が多くいます。
プロモーションができるだけではなく、お客様に喜ばれる販促ツールであることはクリアファイルを使用するメリットだと言えます。
耐久性に優れる
クリアファイルはボールペンやメモ帳のように消耗するものではなく、耐久性に優れているため、受け取った方に長く使ってもらうことができます。
受け取った方が使うたびに商品のプロモーションを実施することができるため、高い宣伝効果を持ちます。
多くの人の目に留まる可能性がある
先述の通り、クリアファイルはビジネス、学校、日常生活などさまざまなシーンで使われます。
書類を持ち運び、販促に関する記載がされたクリアファイルをバッグから取り出すと多くの人の目に留まります。
1つのクリアファイルがさまざまな人に接触する可能性があるため、費用対効果が高い販促ツールだと言えます。
クリアファイルのデザインを考える際のポイント
クリアファイルを販促物として使用する際は、色選びや柄選びにこだわりましょう。
こちらでは、クリアファイルのデザインを考える際のポイントについて、色選びと柄選びの観点からご説明します。
色選び
クリアファイルの背景に使用する色を選ぶ際には、コーポレートカラーやロゴが映えるような色を選びましょう。
また、見た人にどのような印象を持ってほしいのかを考慮することも重要です。
たとえば、落ち着いた印象を持ってもらいたいときはブルーやパープルといった寒色系の色を使用します。
活気あふれる企業や商品、サービスの場合はレッドやイエローといった暖色系が用いられることが多いです。
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーの配色比率
配色の考え方として、ベースカラーやメインカラー、アクセントカラーの配色比率を検討しておきましょう。
下記、それぞれの配色比率です。
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=70:25:5
ベースカラーはクリアファイルの背景となる色です。
割合としては最も大きく、こちらには落ち着いた色を採用したデザインが多い傾向にあります。
メインカラーはデザイン全体を印象付ける色で、キャッチコピーやテキストの背景などに用いられます。
ベースカラーに近い色相を採用することで、統一感を持たせながら伝えたい情報を強調することができます。
アクセントカラーは比率が最も低く、強調したい情報に用いられるカラーです。
多くの方の目に留まるように、ベースカラーやメインカラーよりも目立つ色を使用しましょう。
柄選び
展示会や説明会などでは多くの企業が出店しているため、目立たないデザインのクリアファイルはお客様の印象に残らないものです。
そのため、販促物としてクリアファイルを使用する際は、多くの人の目に留まるような柄も導入しましょう。
柄のなかには動物や花、キャラクターなどのほかに、三角形や四角形といった単純なものも含まれます。
柄を選ぶ際は、企業や商品・サービス・イベントに合ったものを選ぶことが重要です。
たとえば、環境に配慮した企業の場合は動物や植物の柄が向いています。
また、フード系のイベントに出店する際は飲食物のデザインが施されたクリアファイルが有効です。
柄とあわせて先述した色を選ぶことによって、お客様の目を引きやすいクリアファイルを作成することができます。
クリアファイルを印刷する際のポイント
こちらでは、クリアファイルを印刷する際に押さえておくべきポイントをご紹介します。
サンプルを請求する
先述の通り、クリアファイルにはホルダー式やレール式などさまざまな種類があります。
また、同じ種類でも素材によって厚さや触り心地などが異なるものです。
そのため、可能であれば印刷業者に本体のサンプルを送ってもらうように相談しましょう。
実物を手に取って確認することで、印刷前後のギャップをなくすことができます。
料金
クリアファイルを印刷する際は、クリアファイル本体の価格と印刷代のほかに、デザインをおこす版代が必要です。
依頼する直前に料金が追加されてしまい、コストがかさんでしまったということがないように、事前に確認しておきましょう。
料金については使用するクリアファイルや使用する色の数、デザインなどによって変動します。
そのため、印刷するデザインが決まっている場合、必要枚数などとあわせて相談することで詳細に見積もってもらうことができます。
納期
メーカーによって、クリアファイルの印刷から納品までに必要な納期はさまざまです。
ホームページなどに納期が記載されていても、繁忙期や閑散期などによっては納期が異なることがあります。
希望通りの納期で納品してもらうためには、依頼する前に料金とあわせて納期も確認しておくことが重要です。
また、版や版下の有無などによっても納期は変わってくるため、何をすれば納期を短縮できるのかなども確認しておきましょう。
梱包・配送状態
印刷業者によっては、印刷したクリアファイルをそのまま段ボールに梱包して発送することがあります。
費用が抑えられる一方、キズが付いたり汚れたりする可能性があるため、使えないものが発生する点には注意が必要です。
そのため、印刷業者には印刷後のクリアファイルはどのような形式で配送するのかを確認しておきましょう。
すべてのクリアファイルを販促物として活用するためには、キレイな状態で配送してもらう必要があります。
注文方法
クリアファイルをネットでオーダーする際、業者によっては会員登録が求められることがあります。
会員登録が必要な印刷業者では、次回以降の入力が不要になったりお得な情報が発信されたりするものです。
そのため、印刷業者を利用してクリアファイルを印刷する際は会員登録の有無や必要情報など、注文方法を確認しておきましょう。
今後の利用頻度などを考慮して、登録の有無などを確認しておくことが重要です。
クリアファイルの印刷方法と特徴
クリアファイルの印刷方法は部数により異なり、数千部以上になる場合はオフセット印刷、数百部程度であればオンデマンド印刷を使用します。
無地のクリアファイルは透明なため、そのまま印刷をするとデザインが透けてしまいます。
そのため、中に入ったものを透けにくくしたり、デザインを際立たせたりする際には下地に白ベタを敷く必要があります。
ネットでクリアファイルの印刷をオーダーする際には、必要部数とデザインの透過性などについて確認しておきましょう。
おわりに
本記事では、クリアファイルの印刷をネットでオーダーする際のポイントをご紹介しました。
クリアファイルはチラシと異なり、配布した後も「書類を保護する」といった目的があるため、受け取った方にも喜ばれる販促物です。
伝えたいことを余すことなく記載することができ、受け取った方にも喜ばれるクリアファイルを販促ツールとして使ってみてはいかがでしょうか。
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