チラシなど印刷物に掲載するデザインのコツやポイントをご紹介
2023.08.06ネット印刷・デザイン企業や店舗は販売促進を目的として、チラシやパンフレットといったさまざまな印刷物を発行して、お客様に配布します。
多くの方に見てもらい、注文・問い合わせ・購入してもらうためには印刷物に掲載するデザインはこだわらなければなりません。
収益を増加させるためには、印刷物にどのようなデザインを施せば良いのでしょうか。
本記事では、チラシなどの印刷物に掲載するデザインのコツやポイントについてご紹介します。
線
図形のひとつに含まれる線には、下記のようにさまざまな種類と用途が含まれています。
直線
直線とは、始点から終点までまっすぐに1本の線でつながれたラインを指します。
一般的に直線は、順序やルールなどを強調する際に用いられる傾向にあり、デザインだけではなく多くのシーンで使われます。
見た目的にシャープ・クールといった印象を与える直線には、下記のような種類が含まれています。
- 実線
- 破線
- 一点鎖線
- 二点鎖線
- 細線
- 太線
- 極太線
波形
波形の線とは、始点から終点までの間を波打つような形状で描いているラインを指します。
先述した直線よりも動きがあり、柔らかい表現をすることができる波形は、記載事項を強調する際に用いられる傾向にあります。
そのため、女性向けのチラシやパンフレットなどにも用いられており、多くの人の目に触れられるように使われています。
ジグザグ
ジグザグ線は視点から終点までの間を、カクカクと波打っている形状のラインを指します。
先述した波形よりもシャープな印象を与えるため、男性向けのチラシに採用されることがあります。
配色
チラシを含む、販促品などにはさまざまなデザインが施されているだけではなく、読者の目を引くような配色が使われています。
一般的には商品やサービスに使われている色と、それに関連する色が使われることが多く、イメージに沿ったものが採用されます。
一言で「色使い」と言ってもその奥は深く、下記のようにさまざまなポイントを検討しなければ読者の目を引くことはできません。
色相
赤・黄・緑・青・紫の基本色相をはじめとして、これらを組み合わせて表す色味です。
明度
色の明るさや暗さを示すもので、同じ色でも表現を変えることができる色味です。
彩度
色の鮮やかさを指すもので、くすんだ色や鮮やかな色などに変えることができる色味です。
色調(トーン)
色の濃淡や明暗、強弱などを表す言葉で、「落ち着いた色調」や「温かみのある色調」のように使われます。
下記、配色や色校正に関するコツをまとめたページです。
当社コラムページ:「ネット印刷で色校正を行う方法やチェックポイントについてご紹介」
(https://column.iropuri.com/printing/printing-colorproofing/)
縮尺
チラシに目を通してみると、文字やデザインが大きかったり小さかったりするものを見られることでしょう。
すべての情報が同じサイズで表現されていた場合、そのチラシは何を最も伝えたいのかがわからなくなります。
そのため、多くの企業や店舗では、伝えたいことを大きく表示させ、副次的な情報は小さく表記してチラシを作成します。
下記、最も伝えたい情報の一例です。
- 割引率
- 価格
- 商品名
- 効果
- 店舗名 など
また、これらの情報には赤や黄色といった、高い視認性を持つ色が使われる傾向にあります。
文字サイズや画像サイズといった、縮尺が小さいものには商品やサービスの説明といった、副次的なものが使われています。
左右対称
シンメトリー(対称)とは、左右・上下で折り返しても同一となるデザインを指すものです。
デザインのなかには「〇」や「×」のように、シンメトリーになるものが含まれています。
これらは上下・左右でバランスが取れており、さまざまなデザインで採用されている用途です。
特に、海外のコーヒーショップやファストフード店のロゴなどでは積極的に採用されています。
シンメトリーのデザインは読者の記憶に残りやすいため、チラシをデザインする際に採用してみてはいかがでしょうか。
特定のルール
チラシのなかには、さまざまな情報を詰め込んだ結果、視認性が下がって反響を得られないことがあります。
そのため、企業や店舗によっては、チラシなど販促物を印刷する際には独自のルールを設けることが多いです。
たとえば、「説明は〇〇文字以内で記載する」「タイトルのサイズは○○インチ」といったものが挙げられます。
これらは過去の実績に則っていることが多く、成功例を踏まえた結果が反映されています。
ただし、いつまでも同じようなデザインでは飽きられてしまうため、定期的に変更することも考慮しておきましょう。
動き
チラシにおける「動き」とは、まるでデザインや文字が動いているように見せる表現方法を指します。
ボールが跳ねている、車が高速で移動しているように見えるデザインを見られたことがある方もいらっしゃることでしょう。
これらはデザインを重ねたり、透明度を調整したりすることで動きを表現しています。
また、性的なデザインに「ぼかし」と呼ばれるエフェクトを加えることで、動きを見せることが可能です。
スポーツや自動車など、動く商品を掲載するチラシには、動的なデザインを採用しましょう。
文字
チラシには商品やサービス名・説明書きなど、さまざまな文字が採用されています。
しかし、フォントや文字のデザインを考慮することで、多くの読者の記憶に残すことができることをご存知でしょうか。
フォントとは、メイリオや明朝体といった字体を指すもので、デザインには陰影や光沢といったものが含まれます。
フォントやデザインを考慮する際には、相手への印象と伝わりやすさを検討しましょう。
美しい装飾が施されていても、読みにくい字体で記載されていた場合、視認性が下がるため読者の記憶に残りません。
一方、読みやすくてもシンプルすぎる文字の場合、読者の印象は薄いことでしょう。
そのため、最も伝えたい情報については読みやすく・適度な装飾を施すことをおすすめします。
写真
商品やサービスによっては、イラストよりも写真で表現したほうが読者の記憶に残りやすいことがあります。
たとえば、家電や衣類、化粧品などは写真で示したほうが、読者は理解しやすいものです。
チラシに写真を使用する際、最も伝えたい情報を明確にすることが重要です。
同じ写真でも背景が多く使われているものの場合、対象となる商品が小さくなるため何を伝えたいのかがわからなくなります。
一方、対象となるものが近すぎると、どれくらいのサイズなのかが図りにくくなるため、読者の理解が遅れてしまいます。
そのため、写真を使用する際は不要な背景をトリミングなどで切り取って使うことをおすすめします。
心理効果
これまでお伝えした要素のなかには、心理効果が期待できるものがあります。
たとえば色の場合、赤は「熱い」「情熱」「活気があふれる」といった心理状態にすることができます。
また、食品の写真を使用した場合、読者の空腹を促すことができるため、すぐにオーダーを受ける可能性が高くなります。
このように、読者の心理効果に訴えかけるものを使用することで、チラシの反響率を向上させることができます。
おわりに
本記事では、チラシの効果を高めるための要素についてご説明しました。
チラシには、下記の要素を取り入れることで反響率を高めることができます。
- 線
- 配色
- 縮尺
- シンメトリー
- 特定のルール
- 動き
- 文字
- 写真
- 心理効果
より多くのユーザーの記憶に残り、反響率を高めるためにはデザインの段階からさまざまな要素について検討しておきましょう。
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