【ネット印刷基礎知識】フォントによって異なる印刷物の印象について
2022.02.23ネット印刷・デザインチラシやパンフレットなどの印刷物を作成する担当の方は、お客様により強い印象を持ってもらいたい、心に残ってほしいと思われていることでしょう。
印刷物はデザインだけではなく、文字に使用するフォントにも気をつけることでより強い印象を持ってもらうことができます。
本記事では、フォントとは何か、フォントの種類や印刷物への印象についてご説明します。
フォントとは?
フォントとは、文章を表現するための字の形を指します。
本来フォントとは欧文活字の用語で、1つの書体内の文字サイズごと(パソコンでは半角、全角で区切られます)に作られた文字や記号のセットを表します。
混同しがちな言葉には、「書体」というものがあります。
書体とは、一貫したデザインや表情、方針で作られた文字の集まりという意味を持ちます。
パソコンが普及した現在においては、「フォント」が書体と同じ意味で使われています。
本記事でも、統一して「フォント」を使用します。
フォントの種類
こちらでは、フォントの種類を一部ご紹介します。
ゴシック体
縦横斜め、すべての線が同じ太さのフォントで、視認性や判読性が高いことが特徴です。
視認性が高いゴシック体は、紙の印刷物だけではなく看板や警告標識などにも使用されます。
ゴシック体の中に含まれる「メイリオ」は「明瞭」を由来としているため、視認性が高いフォントであることがお分かりいただけるかと思います。
明朝体(みんちょうたい)
横の線が細く、縦の線が太いフォントで、横線の右側や曲げられた箇所の右肩にコブがあるのが特徴です。
真面目な印象を相手に与えられるフォントなので、社内で作成する書類や、小説などに使われる傾向があります。
Times New Roman(タイムズ ニュー ローマン)
タイムズニューロマンはイギリスのタイムズ紙に使用された書体で、1932年に開発されました。
視認性にすぐれ、新聞にも使用されていたことから、真面目な印象を与えるフォントなので、学会の資料に使われる英数字などにも使用されます。
フォントによる印刷物の印象
印刷物は使用するフォントにより、さまざまな印象を見た人に与えることができます。
そのため、どのような印象を与えるかによって使用するフォントを選ばなければなりません。
こちらでは、印象ごとに使用するフォントを数点ご紹介します。
真面目な印象を与えたい
真面目な印象を与えたい場合は、明朝体のように横の線が細い書体が向いています。
ゴシック体のように太さが同じ文章だと、印刷面が黒々としてしまうので視認性が下がってしまいます。
文字にメリハリをつけるという意味でも、明朝体のように横線が細いフォントの使用をおすすめします。
おもしろい・楽しい印象を与えたい
少しくだけた、おもしろさや楽しげな印象を相手に与えたい場合は、ゴシック体のフォントをおすすめします。
離れた場所から見ても目立ちやすいフォントなので、チラシのキャッチコピーや見出しなどに使用すると、印刷物を見た人に明るい印象を与えることができます。
やさしい印象を与えたい
印刷物を見た人にやさしい印象を与えたい場合は、とめはね部分に角(かど)がないほうがいいとされています。
そのため、丸ゴシック体など丸い印象のフォントの使用をおすすめします。
丸ゴシック体は、女性に対して訴求したい印刷物に使用される傾向にあります。
おわりに
本記事では、フォントとは何か、フォントの種類や印刷物への印象についてご説明しました。
フォントとは文章を表現するための字の形という意味を持つもので、ゴシック体や明朝体など、さまざまな種類があります。
使用するフォントを変えることで、印刷物を見た人にさまざまな印象を持ってもらうことができます。
サービスや訴求内容によって、最適なフォントを使いましょう。
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